Vol. 12エコ大国、ドイツから♪〜 「プラスチック•包装なし」のオーガニックショップがミュンヘンに誕生!

ハンナ&カルロ夫妻は、2014年からプライベート生活でプラスチックなしの生活に変えたとのこと。その頃から、ミュンヘンにまだないプラスチック•包装なしのオーガニックショップを開店させたいと思い始めたそうです。

こんにちは。ドイツ•ミュンヘンにてGreen Relaxation&Awarenessを主宰しております、 グリューンこと、Ayakoです。

今年のミュンヘンの冬は比較的過ごし易く、雪も余り降りません。2月の満月の日に、ミュンヘン郊外にある森を散策したのですが、既に春の兆しを沢山見つけることができました。

さて、エコ大国ドイツから、今回はミュンヘンで2月20日にオープンしたばかりのプラスチック包装なしの初オーガニックスーパーマーケット、OHNEをご紹介します。*OHNE(オーネとは英語のwithoutの意味)

山本2

 

実は包装なしのオーガニックスーパーがドイツで初めてオープンしたのは 2014年2月。

場所はドイツのかなり北部のキールという町。その後、ベルリンやドレスデンにもお目見えしました。(お店については記事下を参照下さい。)
ミュンヘンではOHNEが初となります。場所はミュンヘン大学(LMU) 側の大学地区。
ミュンヘン大学の周りにはオーガニックレストラン&インビスなどが結構あるので、不規則な食生活を送りがちな学生達にとっては大変いい食環境だと言えるでしょう 。

このお店のオーナーは、ハンナ&カルロ夫妻とクリスチーヌ。この3人と共に他4名、総勢7名でお店を切り盛りしています。

(左からハンナ、カルロ、クリスチーヌ)(※写真はOHNEウェブサイトから拝借)

(左からハンナ、カルロ、クリスチーヌ)(※写真はOHNEウェブサイトから拝借)

 

ハンナ&カルロ夫妻は、2014年からプライベート生活でプラスチックなしの生活に変えたとのこと。その頃から、ミュンヘンにまだないプラスチック•包装なしのオーガニックショップを開店させたいと思い始めたそうです。

 

クラウドファンディングで資金調達

とはいうものの、まだまだ30歳代初めの彼らにとっては、資金を調達するのが一つの課題。
そこで、今注目を集めているクラウドファンディングという方法で資金集めを始めました。
クラウドファンディングとは簡単に言うと、不特定多数の人にインターネットで自分達のプロジェクトを知ってもらい、賛同してくれる人から資金の協力を得ることをいいます。目標額が43,000 Euro(約546万円)でしたが、48,734 Euro(約618万円)も集まり、無事に2月20日にオープンを果たしました。初日は1000人以上が来たとのこと。

 

店内にはおよそ350品目

店内には、穀類、豆類、乳製品、野菜•果物、 ドライフルーツ、ワイン、ジュース、ビネガー、オイル、パスタや石鹸などの衛生用品など、およそ350品目あります。「できるだけミュンヘン内のローカルなものを提供する」ということで、主に野菜や乳製品はミュンヘン市内から取り寄せたものが殆どです。 店内の様子はこんな感じです。

山本4 山本5

山本6 山本7

 

全てデザインも自分達でした、というこのガラスの容器も店内で売られています。穀類などはこのジャーに入れて購入することも可能ですし、自宅にあるタッパーを持って来て入れてもOKです。

山本8

 

ハンナさんによれば、他のスーパマーケットに比較すれば恐らく9割近くは出すゴミを抑えられているのでは、とのこと。店内にある瓶ものは全てプファンド付き(瓶を返せば、お金が戻る制度)です。

 

カフェも併設

山本9

 

入り口から右奥には、サンドイッチやパン、ケーキ、そしてスープや飲み物を頂ける
カフェが併設されています。これらはOHNEが提携しているパン屋さんから取り寄せていますが、サンドイッチなどはここで作られています。これがまた絶品!

 

地球は子供達から借りているもの

最後にOHNEのウェブサイトに書かれてある古代インドの諺をご紹介して締めくくりたいと思います。
“Treat the earth well: it was not given to you by your parents, it was loaned to you by your children. We do not inherit the Earth from our Ancestors, we borrow it from our Children.”

「地球を良く扱いましょう。地球はあなたの両親から与えられたのではなく、あなたの子供達によって貸し付けられたものなのです。私たちはご先祖様から地球を受け継いでいるのではなく、私たちの子供たちから借りているのです」

大変な評判を呼んでいるOHNE。ミュンヘンに同じようなコンセプトのお店がきっとまた新たにできるのではないかと思います。
あまりにも便利を追究しすぎてしまった私たちの生活ですが、余分な包装などなかった昔 に立ち返る時が既に来ているのではないでしょうか。未来の子供達に美しい地球を返す義務が私達にはあると思うのです。

Liebe und Dankbarkeit(愛と感謝)

Ayako

OHNE (ミュンヘン): http://www.ohne-laden.de/zerowaste

(ドイツ国内の他のお店)
Unverpackt (キール): http://www.unverpackt-kiel.de/
OU (Original Unverpackt) (ベルリン): http://original-unverpackt.de/
LOSE DORESDEN (ドレスデン): http://www.lose-dresden.de/