神様からの鬼電とご依頼【後編】 — 神社はデパートでは無い

神社はお金と御利益を交換する場ではありません。
神社

前編では、とある神様から、長女の携帯電話を介し鬼電がかかってきて、私と、私の夫であり、スピリチュアルの師の流輝先生と二人、車で数時間かかる神社へ出向いたところまでお伝えいたしました。

前編だけだと「ちょっと変わった面白いスピリチュアルエピソード」なのですが、実際に出向くと、それは現代の神社のあり方や、スピリチュアルな力を持つ者についてとても考えさせられる出来事でした。

スピリチュアルにご興味があるTrinity読者の皆様にこの大切な教えをシェアさせていただきます。

 

焼けつく心臓の痛み

 

前編でもお伝えした通り、色とりどりのプラスチックの風車も、花手水も、たくさん下げられたガラスの風鈴も、一見、とてもキレイではありました。

けれど、私は一歩進むごとに胸が苦しくなり、足が前に進まなくなります。

苦しいと同時に心臓からみぞおちにかけて焼けつき穴が開いたように感じ、それがじわじわと体中を蝕んで行くようです。

他の気の悪い神社へ行った時には大抵気を失ってしまうので、それを歩きながら体感しているのは、おそらくその社におわす神様の状態を私に教えているのでしょう。

霊的世界を見る視界に、虫の息で床に臥せっている神様の様子が判り、それを取り囲むお付きや眷属の者たちが、私を気遣いながらも「遠いところをありがとうございます!」「やっと来てくださった!」「もう大丈夫だ!」と口々に言っていました。

流輝先生と二人で鈴を鳴らし、お賽銭をあげ、柏手を打ち、手を合わせると流輝先生はその姿勢のまま辺り一帯を浄化し始めます。

私は手を合わせつつ、その神社や神様が酷い状態になっている原因を、時間を遡りながら霊視していきました。

 

神社を穢す汚い霊力

 

それをやった霊能者もどき達は、素晴らしく、とても良い事をしたつもりのようです。

「結界」と呼ぶには汚すぎる、私にはヘドロのように感じられるものが、その神社一帯を覆っています。

その執念とも言える思い込みの量だけは凄いと言えるでしょう。

その者達は自分の力を良いものだと勘違いしていて、それが清く穢れを嫌う者達にどれだけの悪影響を与えるかを全く判っていないようです。

私と流輝先生はこの仕事をするために、Trinityにも執筆中の吉田久恵先生の食事法を8年以上継続し、肉魚卵乳製品砂糖添加物薬サプリメント等を出来るだけ身体に入れず、更に半日断食を何年も続け、筋トレやヨガ、ウォーキングなどで身体を鍛え、整え、気を清浄に保つ生き方を当たり前にしています。

「大丈夫と思って食べれば大丈夫」と言うご都合主義スピリチュアルが、どれだけ霊的世界を穢すかを知っているからです。

このTrinityにも執筆初期の頃に書いたことがあります。

(引用)

「現代人はこの『人間が作り出した毒』が大量に身体に入っている為、その『気』が見えない世界に影響を与えます。その状態で滝行や禊、お祈りなどをされると神様たちは嫌みたいです。」

「波動を磨いていない方が祝詞などを読み上げると、それは毒となって神様たちを苦しめるだけの様です。」

霊能力のためのホリスティック健康相談③ — 霊力と波動と身体の関係 https://www.el-aura.com/watamori13/

「そこが神社仏閣だろうがパワースポットだろうが、元々は清く霊験あらたかだとしても、人間の汚い心と気で穢れてしまいます。」

パワーストーンのためのホリスティック健康相談③ — 浄化と注意点 https://www.el-aura.com/watamori10/

流輝先生には清浄な結界で周囲を覆い、汚い霊力を持つものがその結界の内に入ったら、神様を苦しめる穢れをその者たちに跳ね返し、場合によっては力を奪うようにしてもらうと、神様は息を吹き返しました。

神様も周りの者達も私達にお礼を言い、私は来るのが遅くなったことを詫び、社から帰ろうと少し歩いた時の事です。

浅葱色の袴(薄い青緑色 位の低い神主が身に着ける)の男性が社務所から出てきて辺りの様子を伺うようにしているのが目に入り、私にはすぐにその人が一因だと判りました。

(その人だけではなく、何名ものスピリチュアルな力があると勘違いしている人達の自己顕示欲等も入り混じっています)

結界を張り直そうとしているようでしたが、アリが巨人を倒そうとするようなものです。

 

神社はデパートではない

 

娘のLINEに「働いている人もみんな変で」とあったのは、後日娘に確認したところその男性のようで、彼をいさめない周囲の人も変だという事。

娘によると社務所の中は気が穢れていて、掃除が行き届いておらず、空気も淀んでいたようです。

他の神社でも、神様たちが怒っていた事があります。

「あの神主が最も神社の気を穢す」

「神社をデパートか何かだと勘違いしている」

その神社では「水晶玉に霊力を籠める」という市井のスピリチュアルヒーラーがしているような事等、あの手この手で「お金を稼ごう」としているのが伺えるお知らせが掲示板に掲載されていました。

神社に沢山の人が来て欲しい、親しんで欲しいと言う、神社に奉職されている方々の悪気の無いお気持ちからかもしれませんが、一番大事なことを忘れ、いつしか欲の塊になり、神社が厳粛さを失い欲によって穢されてしまっては、御神気も弱まります。

御神気が弱まれば、それは、その土地に住む者達全員に良くない影響を与えます。

本来は身を正し、心身と気を磨き清め、神社も隅々まで清掃し、その地を清浄ですがしい場に出来るからこそ御神気が高まり、何度でもその神社に訪れたくなるのではないでしょうか。

そのような土地で祈るからこそ、加護も御利益も感じられ、その土地に住まうものの心の拠り所となる。

参拝者が愛着や親しみを持って訪れるのと、客寄せをして無理に人を集めるのとでは、真逆です。

後者の方は、都合よく御利益を求めるばかりの欲の塊のような人を集めてしまう恐れがあります。

一番大切な事を見失っていると言えるでしょう。

その地に住まわせていただき、守っていただく事を感謝する。

遠方の方も、その地と、そこに住まう方々にご縁を得たことを感謝する場なのです。

神社はお金と御利益を交換する場ではありません。

畏れ敬う気持ちが伝わって、神様たちも尚一層の力を得るのです。

これをワザワザ書かなければならない事が悲しくなります。

だからと言って、無理やり感謝しろと言うのではありません。

お賽銭をあげるから願いが叶って当たり前ではありませんし、願いが叶わなかったからその神社がダメだという事でもありません。

ただ、そこにあるだけで「有難い」のです。

それは、神仏も人間もです。

これを教えなければならない人には、どんな風に伝えても伝わる気がしないのですが……。

せめて、スピリチュアルに興味があるという方々には、お伝えしたいと思うのです。

(ここまで書いた時、私を守るものが「見えたり聞こえたりしようが、普通の人間なんてそんなもんだよ」とつぶやきました)

 

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