「うつ病は身体の病気です」とお伝えした前回は身体から見たうつ病について書かせていただきました。
今回はうつ病を心の面から見ていきます。
うつ病に限らず身体の病気だとしても、それまでのその人の考え方、思い癖が関係します。
まずは本気で治そうとすること。そして、西洋医学にこだわらず適切な治療ケア方法を選ぶこと。
でも、治療だけじゃ治りません。
今回は周囲の方の心構えなどについても触れています。
自分をうつ病にしたのは誰なのか?
うつ病と診断されると、大抵の方が「悩み」のせいだと思われるようですが、悩みがあるなら落ち込んで当たり前です。その場合は見ないふりをせず解決してしまいましょう。
それでも悩んでいる人全員がうつ病になる訳ではありません。
問題が解決してもしなくても、誰かに愚痴って時が経てば忘れてしまう方もいらっしゃいます。
つまり、うつ病は自分を落ち込ませる誰かや何かのせいではありません。
東洋医学の治療師がうつ病の方の脈を診るととても興奮した状態=交感神経(活動的にさせる神経)が活発になっている状態なのだそうです。
うつ病は真面目な人がなりやすいと耳にしたことはありませんか?
ワーカホリックに働き、責任感が強く、自分に厳しいタイプの方が多いようです。つまり自分に鞭打って自分に身心の過労をさせているから交感神経も活発にならざるを得ず、休ませるために「うつ病」にしなければならなくなるのかもしれません。
いい加減な人なら気にしないような小さな失敗でも深く自分を責め「自分には生きている資格がない」と思ってしまいがちです。
その状況から逃げることは「罪」「失敗」となり、自分を休ませることが出来ないから休ませる=死ぬしかないになってしまいがちです。
私も20年ほど前にうつ病を患った時は毎日対向車線のトラックに向けてハンドルを切りたい衝動に駆られていました。
小さな子どもたちが私の命を繋ぎ止めてくれていなかったら、今、この記事もか書けずにいました。
当時の私は不幸な結婚生活、発達障害やHSPであると知らない為に毎日がパニックの連続で、誰にも相談できない孤独など、悩み苦しみをたくさん抱え、その上に二人の子の妊娠・出産・育児で過敏な身体にかなりの負担がかかっていました。
うつ病から回復できたのは二人目を妊娠中に結婚生活に見切りをつけ、一人で出産し、実家に助けられて身体を休ませるとともに、自分を見つめなおしたからです。
どれか一つ欠けても回復はありえなかったと思います。
特に妊娠中の離婚は今でも英断だったと思っています。
一般論から言えばセオリーではないかもしれませんが、ここに、うつ病や他の病気を克服するコツがあると私は思います。