過敏体質は心も揺れやすい? HSPの特徴・心編―わたもりのHSP講座4

1対1の場合は、相手に合わせようと無意識のうちに行動し、振り回されてしまう方が多いのです。 相手に悪意や意図がなくても、勝手に影響を受けているからです。

 

自分の感情がわからなくなるHSP

HSPは周囲にいる方が無意識のうちに感じている感情を過敏に感じ取ってしまいます。

1対1の場合は、相手に合わせようと無意識のうちに行動し、振り回されてしまう方が多いのです。
相手に悪意や意図がなくても、勝手に影響を受けているからです。

良心的で感情に波風のない人が相手でも、人間ですから感情も、「こうしたい」という希望もあり、それを感じとると相手に合わせようとしてしまいます。
当然自分の希望や欲求もあり、そのどちらを優先させたら良いのかわからなくなり混乱します。

意識して「自分はこうしたい、相手はこうしたい。状況を考えるとこうするのが良いと思う」と、理論的に考えられればいいのですが、上記のやり取りはあくまで無意識のうちにやっているので客観的に考えることができないのです。だから、自分でもなぜかわからず優柔不断な状態になってしまうのです。

そして、これが複数の人になるともっと大変です。
それぞれの希望はたいていの場合バラバラで、それを感じ取るとHSPは何をどうしたら良いのかさっぱり判らなくなってしまいます。
時にはこれがパニック発作の原因になる場合もあります。

私は学生時代に授業中など静かになると、クラス全員の感情や音、匂いなどが一気に押し寄せ、それらを過剰な刺激として無意識のうちに感じ取り、処理しきれず、全ての感覚を遮断し意識を失うように眠ってしまっていました。
どんなに目を覚まそうとしても、寝ないように工夫しても、まったく目があかないのです。
それは身体と心と魂が、自分を守ろうとして起こっている反応なので、意識の力ではどうにもならないのです。

「授業を受けたい。受けなくちゃ」と言う人間活動での必要性より、「身を守らなきゃ!」と言う生き物としてのSOS信号なら、後者が優先されるようです。

眠らない場合も、意識だけをどこかに逃がしたような状態=かい離状態になる方も多いです。
気が付いたら数時間経っていたとか、違う場所にいたという経験をされているHSPの方は実はとてもたくさんいます。

281105906

 

HSPは良心的?

HSPの大きな特徴として「良心的」と言うのがあります。
これは「HSPが何故存在するのか?」の部分に関係するのですが、それは後日詳しく書きます。

これについては疑問を感じる方も多いかもしれません。

本当に良心的過ぎるくらい良心的で、世の中に押しつぶされてしまっている方も多いのですが、逆に「根性悪いよね」と思う方もいらっしゃいます。
自分の過敏さを人の欠点をあげつらう事に使っている方も多いのは事実です。
「HSPは本当に良心的なのか?」参照

これは「攻撃される前に攻撃してやれ」と言うHSPであるが故の防衛反応だと思います。

また、上手く出来ないこと、失敗したこと、やりたくないことなどの言い訳として「自分はHSPで過敏だから」と言う方もいらっしゃいます。

そういう方を見て「お前のどこが過敏だよ」と言う方もいらっしゃるでしょう。

私はどちらの気持ちもわかります。
ですが、過敏さを言い訳にしても、それを責めても、問題は解決しません。

いずれにせよ、人より自分の事、です。自分を何とかしましょう。
他者をコントロールすることはできません。

それが実子でも、親でも、パートナーでも、自分以外の人を変えることはできないのです。
その人自身が本気で自分を何とかしようと思わない限り。

 

実は対処しやすい心の特徴

心が揺れやすいHSPの方はとても多いです。

ですが、実はこれ、HSPの特徴の中では一番対処しやすい部分です。
心の持ち方、考え方など自分を成長させることでいくらでも改善できます。

でも、「気の持ちよう」で無理やり平気な振りをすることではありませんので間違えないでくださいね。

次回は魂の特徴=超感覚についてお伝えいたします。

 

《わたもり さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/watamori/?c=88380