5人に一人が過敏な性質です―わたもりのHSP講座1

五感(音、光、におい、味、皮膚刺激)、直感、第六感、身体感覚、心の揺れやすさ、他者の感情などを敏感に感じるなど、あらゆるものに敏感です。

HSPをご存知ですか?
あらゆることに過敏な生まれつきの性質のことです。

時々ここの記事にも私自身がHSPであることを書いてきましたが、ほとんど一般には知られていない事柄なので、今回から改めてHSPについて連載していこうと思います。

5人に1人がHSPであると言われているので、これをお読みのご自身か、周囲に1人はHSPの方がいると思われます。
不登校や引きこもりの原因になる場合や、うつ病や総合失調症など精神疾患に誤診されていることも多く、知らないが故に生きにくさを感じている方が多い性質です。

もしお心当たりがありましたら、ぜひ教えてあげてくださいませ。

 

HSPとは?

HSP=Highly(とても) Sensitive(繊細・敏感な) Persons(人々)の略で、あらゆることに過敏な生まれつきの性質のことを指します。
すべての動物に存在し、全体の2割(5人に1人)がそうだろうと考えられています。
HSPの中でもさらに過敏さの強い人が全体の4%存在すると言われ、ASP=Anomalously(異常に) Sensitive(繊細・敏感な) Person(人々)=驚くほど敏感な人びとと呼ばれています。
私はこのASPにあたります。

アメリカの心理学者エイレン・N・アーロン氏が著書「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ」で提示したと言われています。日本では2000年に翻訳発売されました。
心理学の概念・用語なので精神科の医師では知らない人がほとんどです。

正式な日本語訳はありません。TVなどでは「過敏症」とする場合もありますが誤解を生むことが多く、様々な表記がなされています。
メンタルコンサルティングTerraではHSPの特徴から考え、「過敏性症候群=敏感さが原因で様々な症状があらわれる体質」と表記しています。

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HSPの特徴

HSPはありとあらゆることに過敏です。
E.N.アーロン氏の作成したチェックテストには次のような項目があります。

・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・カフェインに敏感に反応する
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)など、全23項目。

詳しくはTerraのHPにあるHSPチェックテストでご確認ください。

五感(音、光、におい、味、皮膚刺激)、直感、第六感、身体感覚、心の揺れやすさ、他者の感情などを敏感に感じるなど、あらゆるものに敏感です。
(後日詳しく記載します)

一般的にはHSPは主に心や超感覚の問題のようにとらえられがちですが、体、心、魂すべてに関係します。
全ての感覚が過敏とは限らず、聴覚だけ、心だけが特になど一人一人違います。

過敏さは生育環境、生活環境、生まれつきの性質などにより個人差があります。
ほとんど問題なく生活できる人もいれば、外に出ることもできない人もいます。

余り知られていないので、サポートもほとんど受けられないのが現状です。
Terraでは開店当初からHSPの方のサポートをさせていただいています。
それは、私のそれまでの人生と、魂の役割が関係しています。

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