不幸と病気の原因は「不自然」?―わたもりのホリスティック医療ガイド

自分がアスペルガー症候群やADD、HSPなどの「生まれつき」と言われる症状があるなんて知りませんでした。 自分が何者かわからないのに、何が自然な状態なのかなんてわかる筈がありません。

東洋医学でも「不自然が病気の原因」と考えます

東洋医学では病気の原因を内因、外因、不内外因の3つに分けます。
共通して言えるのはどれも「不自然なもの」である事。

内因は行き過ぎた感情のことで、喜び、怒り、思い煩い、悲しみ、憂い、恐れ、驚き。
どれも度を過ぎると五臓(肝心脾肺腎)を痛めると言います。

外因は自然界の気象変化(風、寒、暑、湿、燥、火)が外部から身体に入り込み、身体を不自然な状態にするものです。

不内外因は内因、外因どちらでもないもので主に生活習慣のことを言います。
食に関することで言えば食べ過ぎ、食べなさ過ぎ、偏り過ぎ。
仕事でも遊びでもやり過ぎ、悩みすぎ、SEXしすぎ、休みすぎはどれも病気の原因になるとしています。
見る、寝る、座る、歩く、立つの、同じ動作をずっと続けるのもダメみたいです。
他には体質や外傷などがあります。

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すごいと思いませんか?
だって、東洋医学ではこれらを何千年も前からわかっていたのですよ。
「不自然なことが病気の原因になるよ」って。

天職と魂の関係③では「何事も真剣に丁寧に」と書きましたが、それも、そうしないと人間は無意識のうちに罪悪感を持ってしまい、それが心を蝕んでいくものだと私は思うのです。
「心を蝕むもの―無意識の罪悪感」参照
つまり、本来はそういう生き方が人間にとっては自然だと私たちは考えているのです。

楽をして稼いで幸せになって……と、現世利益的方法論は沢山ありますが、私たちは「楽をすること」=「楽でいられること」ではないと思っています。
心の奥深くを「真に」見つめるなら、それが判るはずだと思います。

次回も東洋医学の知恵をお伝えいたしますね。

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―わたもりのホリスティック医療ガイド