【サボテンの持つ美容効果】
最近、サボテンが「美容にたいして高い効果を持つ」として注目されています。すっかりお肌の乾燥が気になる季節になってきましたが、サボテンは水が少ない地域で生育してきたという背景から、非常に「高い保湿力」をもっており、乾燥に悩む人たちを救うとされているのです。
「サボテン種子オイル」とは、そんなサボテンの力が凝縮してものといえます。ウチワサボテンの種から作り出されたこのオイルは、なんと「1リットルのオイルを作るために8トンものサボテンが必要」となるのだそうです。ウチワサボテンの種はごま粒ほどのサイズしかないために、これだけの量が必要となるわけですが、それだけに非常に希少性が高いものです。
【高い希少性と高い効果】
単に希少性が高いだけでなく、健康に良いオイルの代表格ともいえる「オリーブオイル」と比べて、「ビタミンEの含有量が10倍以上」もあり、さらに「保湿効果を維持するためのリノール酸」や、「肌を保護するステロール」という物質も他のオイルに比べて多く含まれているのだそうです。このことから、今のような肌が乾燥しやすい時期には、サボテン種子オイルをスキンケアに使うことがここ数年でブームとなってきています。
【スピリチュアルな効能も持つサボテン】
サボテンは美容だけでなく、スピリチュアルな分野でも重要なアイテムとして使われています。サボテンの種類は多岐に及ぶのですが、その中に「ペヨーテ」と呼ばれるものがあります。
日本語では「烏羽玉」とも呼ばれており、一般的にイメージされるサボテンと違って、丸い形をしています。こちらは、元々はメキシコのシャーマンが「数千年前」から使用していたといわれており、「強力な幻覚作用をもっている」ことから、瞑想に活用されていただけでなく、病気を治療したりするためにも使われていました。
ちなみに、さらに古くから使われていたとされる「サン・ペドロ」というサボテンもあり、こちらはペルーのシャーマンによって、同じように宗教儀式などで活用されているのです。
【精神疾患の治療も期待されている】
幻覚剤的な要素が強いことから、これらのサボテンは、現在では「違法薬物」扱いされている地域がほとんどになっていますが、これらは「脳を損傷させずに幻覚作用を与えられる可能性がある」という研究成果もでており、アメリカなどでは精神疾患の治療薬として期待されています。
【最も新しいサボテンの活用法】
このように様々な分野で活用されるサボテンですが、もっとも新しい流れとしては、「サボテンドリンク」があげられます。サボテンの果肉から得ることのできる水分は、古来から砂漠を旅する人にとっては命綱ともいるものでしたが、最近では「美容ドリンク」として注目されているのです。
前述したように、サボテンは砂漠のような過酷の環境で生息しているために、水分を長期間体内に保存しておくことができます。そうしたことから、その果肉には「天然の電解質や、ミネラル」が含まれており、「天然のスポーツドリンク」ともいえるわけですが、なおかつ肌の潤いを保つための美容ドリンクにもなるのだそうです。
一説によると、このドリンクを3日飲むだけで、「乾燥肌が回復する」ともいわれています。
肉体的な面でも、精神的な面でも私たちをサポートしてくれる力を秘めたサボテン。地球温暖化が叫ばれるこれからの時代にとって、まさに命綱となり得る植物なのかもしれません。