先日、ヴェネト州西部にあり「ロミオとジュリエットの街」とも言われるヴェローナの街を散策してきました。
そのあとヴェネチアで性豪として映画にもなったカサノヴァ邸を初のゴンドラの船上から眺めてきました。どちらの街並みも秋から冬にかけて大人の恋人たちが寄り添うにはオススメのスポットです。
さてこんなロマンチックな場所を紹介しながら、今年の最後は「愛の幻想から目を覚まそう」というお話で締めくくりたいと思います。
長い間、さまざまな形態で語り継がれてきている男女間の恋愛物語、その状況が複雑で困難なほど愛の炎は燃え上がり、相手を思う気持ちをさらに深く強くしていきます。ちなみにロミオは、17歳ジュリエットは13歳です。ノンフィクションかどうかはさておき、現代に当てはめてみるとティーンエイジャーの間で死者を出した大事件ということなります。
最新の脳の研究によればもっともひと目惚れしやすい年齢は14歳なんだとか。これほどまでに人々をクレージーにする恋の成就への熱い思いの正体を研究している学者によれば、恋愛が成就されない時に報償脳が活発になり同時に側坐核と言われる損得勘定を得意とする部位が脳内で反応し合うのだそうです。
つまり、相手の欲求ではなく目標を達成したいという自分の強い欲求を満たすためにやる気と集中力をフル回転させ計算し尽くして獲得する行為こそが恋愛なのです。
必要以上に愛を美化しないほど愛は美しさを取り戻します。
日本の女の子たちは、戦後60年変わることのない性教育や暴力と化したセックスの情報を通して小学校5年生頃までには女性についてたくさんのめんどくさい知識を得ることになります。時を同じくして弱さと無力さを無意識で持ち始め、ウィークでナイーブな自分は誰かに守ら
れなければ生きていけないと信じ込み愛されるためには、嫌な思い隠してまで微むようになります。
そして、男の子たちは、すべての重い責任をその肩に背負わされ成熟
する頃には自分のことだけでなく、自分の感情や感覚を知らないまま、相手が気持ちいいとか幸せと感じるかどうかまでが押し付けられてしまいます。
恋愛においてもどうやってやるのが正しいのかというに視点が無意識の
中にあり、相手に完全に身を委ねることを許容できずにいます。
愛の体験の心地よさを教わることなく育ったこどもたちが恋愛離れしていくのはむしろ当然のことかもしれません。歪められた愛の幻想から目を覚まし、その先に隠された未開の愛の心地よい体験を来年はどんどん受けとっていくことにしましょう。
日本だけでなく世界中が愛で満たされることを祈って。
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