占星術とタロット
日本では古来より、月の中にはウサギが住んでいて、月の表面にはウサギが餅をついている姿が見える、と言われていますよね。
これは、場所(国)が変わると、見えるものが違うんですよね。
アラビアの月の中には、「吠えるライオン」がいる。
南米の月の中には、「ひとつバサミのカニ」がいる。
ネイティブ・アメリカンの月の中には、「バケツを運ぶ女性」がいる。
ウサギはトリックスター、つまり「場を変える者」として扱われます。
日本だけではなく、欧米にも同じ民俗学的傾向があるのが不思議です。
西洋占星術で「獅子座」とか「天秤座」と言われている「星座」は、その人が生まれた時に太陽が入っている星座を表しています。
太陽の星座はその人の「真の自我」を表します。
そして、月が入っている星座はその人の「心の在り方」を表す重要な要素となります。
同じ「太陽の星座」生まれの人でも、デーク(時期)と出生地で月の星座が変わるために、「この星座の人はみな、このような性格」ということにならないんです。
月はとても大切な要素を司るのですね。
ちなみに、私は太陽が牡羊座なので「真の自我」は
「激しく衝動的な性格で意志力と闘争心があり障害は打破して進む」になります。
ただ、月があるのが魚座なんですね……正反対の意味を持つ。
ですから、私の「心の在り方」は「内気で自我を出さない。人の陰に隠れたがり、利用されやすく繊細」となります。
うーーーん、支離滅裂・・・でも納得、かな。
タロットに秘められた不思議な要素
タロットでも、月のカードほど難解なカードは無いかと思います。
そこから湧き出るデータは深遠で微妙。
民俗学の知識なくては深く読み込むことは出来ないカード。
そして、多分、男性には理解が出来ないカードでもあると思います。
タロットカードは星座のデータも含みますので、西洋占星術、ホロスコープと併せて読み込んでいくことも可能です。
計算してホロスコープを出して、照らし合わせながらスプレッドを加味させても良いし、ホロスコープスプレッド、という並べ方もあります。
いずれにしても、膨大になる情報の中で、何を重視し、ピックアップし、よりわかりやすくクライアントさまにプレゼン的な内容提示が出来るか、が結局は重要になります。
太陽と月、男と女、光と影。
相反するものは不思議な要素で引き合います。
その不思議をタロットではカードという媒体で確認していくことが出来るのです。
不思議。
毎日、そう思いながら読ませていただいています。
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