ともくん宮崎からの手紙―! PART.3 邪馬台国と忘れ去られた太陽”日下(ひのもと・くさか)族” の記憶~後編~その2

封印された太陽とそののち辿った日下部氏の霊異

そんな日下部氏ですが、 歴史の中で華々しく名を残していったかというと、そうでもないのです。

名前は日のもとと書くのに、太陽の名を冠するのに、どういうわけか氏族の最後は不思議なはなしや壮絶なものが多い隼人の奴隷の物語から、木の弦にとり殺されたり、水沼にひきこまれたり、竜蛇の生贄とされてしまったり土のなかから生まれたりする発祥や、火中出産伝承、争いの中で反乱を起こし、自害してしまうにいたるま謎の不幸は続きます。

これも禁忌されたなにかがあったからなのでしょうか。
日本の中枢で活躍したほかの氏族とは違って、日下部氏ののちの物語は、下層の部民となって、忽然と歴史の舞台から姿を消してしまったのです。

(みやざきの地で浦島太郎が晩年を迎えたという白鬚神社 1)

たまたま宮崎の天孫降臨の秘密を追いかけていた僕にとって、この日下部氏の伝説は、非常に大きなテーマの一つでもありました。
僕の姉(親戚にあたります)は歌手で特命係長只野仁や電車男の主題歌をかつて歌っていた歌手だったのですが、彼女がデビューした「川の流れのように」も川の歌。
姉は霊感が強い人で、高校時代の僕を連れ出し、しょっちゅう弁財天のモデルという松浦佐用姫伝説の地ばかりをたどらせては、佐用姫塚にお参りして「夢で松浦党の先祖のような夢を見たわ……」 とよく話してくれたりしました。

僕と姉は、互いにこうしたスピリチュアルな体験を昔からよくしては、 相談するなかで、あまりにみた夢や映像が現実になるので互いに不思議でご先祖様が何か伝えようと求めているのかな? と話していたことがありました。
霊能者の方で知り合いのある人物に質問していくと、やはり佐用姫さんやその周辺の霊の系統とのつながりは深く前世は氏子さんだったのではないか、ということ。
そのため非常に関係は密接である、ということでした。

 

青龍の少女と竜宮の玉手箱に隠された秘密

佐賀県伊万里市の僕の親戚が足しげく通うある霊能者の方がいるのですが、日本の中でもあの某スピリチュアルカウンセラーの人物をもって自分以上の実力を持つというほど書記された人物がいます。
日本でもあの方以上はいないと今でも思うほどの人格的にも金銭をあまり求めずいただいた農家の方の野菜などを代金にするような素晴らしい人物でした。

僕自身佐賀県のある霊能者の方のもとへ何度も足を運んでいた時期があるのですが、彼に審神者(霊視してもらうという意味)してもらったところ、直系の先祖がたびたび夢の中に顔を出していて、あっており、かつ見守ってくれているということでした。
たしかにご先祖様が僕の夢に出てきてくれることなどがあり、僕自身が神秘体験として幽体離脱を数年にわたりたくさんおこなうことができるようになっていったのです。

そのなかで出会った青龍が、邪馬台国のことを知るという黒髪の少女だったのでした。
最初は彼女のことをよくわからなかった僕でしたが、彼女は僕にこう告げたのでした。

(みやざきの地で浦島太郎が晩年を迎えたという白鬚神社 2)

「おまえたちの実家には、邪馬台国のトヨがおって、ずっとお前のかあちゃんが小さいころから見守ってくれているんだぞ。日本を護り続けてきた川の大神の導きに感謝しなさい。そして、日本の秘密を解き明かしなさい」
半信半疑でしたが驚きました、彼女の言う通り、実家をしらべると、川上大明神(淀姫神社、神功皇后の妹トヨヒメを祀る)が本当に言われたとおりにあったのです。

これを知って、僕たち家族は鳥肌が立って衝撃を受けたのでした。
こればかりは知らなかったことでしたから。

たしかに僕たちは昔から川や水に因縁があるといわれていたのです。
松浦地方と日向地方に本家を持つ人々は、松浦地方— 海の一族の神官の子孫だったことがわかりました。

神功皇后は一説には邪馬台国の卑弥呼だといわれていますが彼女の生霊が、鏡山に封印されてしまっていたということを青龍に教えられて、至急それをまつったら、遠く離れていた親戚が鏡山地区にかえってきて、息子さんが転校したという話が来て驚きました。
やはり子孫が先祖を祀るということは、非常に重要なことなんだなとジーンとなったのを覚えています。

姉にそのことを話したら、
「やっぱり松浦地方は神功皇后伝説があるからね」 と納得しているようでした。
僕が日向でこうして活動しているのも、 そういう意味があることなのかなと思ったりもしました。
姉と僕とで日下部氏の天孫降臨の秘密、竜宮伝説(川の神)と隠された太陽の伝説(火の神)を追い続けなければいけない…………!
そして日本創世の裏側には、驚くほどの衝撃と、 悲しみに満ちた秘密が存在していたことを知って、僕たちは驚いてしまったのでした。

 

(椿 川の流れのようにのPV)

 

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(トップ画像/荒武神社)