KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 11 誕生クサカセイバー! 前編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第10話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

地下には謎の陰陽師集団が太古の神を呼び起こそうとしていた。
天孫が降臨したあの山にふたたびもどってくるとき
少年と少女による地獄からの上下逆転ゲームが幕を開ける!
新しい時代の日本神話がここにはじまる……! 新しい日本が出産する、ぼくらでつむぐ180度(IWATO)回転SFストーリー! すべての常識が生まれ変わる。ひらけ、いのちの岩戸!

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

 

KUSAKA SAVIOUR 11話 誕生 クサカセイバー!

復活のアマテル精神

天照国照彦火明饒速日命(あまてるくにてるひこほあかりにぎはやひのみこと)と書かれた札を祀る神殿に平安時代の格好をした陰陽師たちが地下室に閉じこもって謎の儀式を行っていた。
牛の銅像に向かって礼拝し 先の神札を火で燃やした。
「選ばれた者だけが生き残る、そういう世界……地変の時や近し」
陰陽師たちの集会に、ダークスーツを着た人々がやってくる。
「晴明様、わが一族のシェルターへの避難はどうにか準備が整いました」
鴉を従えるひとりの一人の謎の美しい少年が、憎らしげな顔で自分の目の前にいる青年を見つめていった。
「地上にはびこる蛆虫めら……もうすべてはのこらん、この男の処分は頼んだよ」
横には照彦が眠っていた。
するとその美少年は腕に急激な痛みを覚えころがり始める。
体の中から出てきた牛の化け物のような怪物が
テルヒコの上でその少年に対し魂の声でこう叫んだ
「ぬあああああ! いったいどこにおるというのだ! この男のどこを探しても、入念に調査させても見当たらぬということはいかなる失態!」
「もうしわけございませぬ。私たちが探していた男は、もう能力を完全に失っているのか、人違いであったと……」
「ええいならばその男は殺してしまえ! わが一族に関係ない物など、神の名を穢すそこにいるだけでゴミ以下の存在だ。
ましてこのものが死のうと、社会的に悲しむものなどおらぬ」
周囲の陰陽師たちがもがきくるしむ少年にこうこぞって訪ねた
「どうなさったのですか? 牛頭天皇さまのご神託はおりなされたか!」
ハハハハハハッハ! と少年は高笑いしこうつぶやく
「あと10年先は僕たちのすきなようにできるね。おいぼれの政治家たちや皇室の人々も僕たちの存在なくしては何もできない。
危険視していたこのおとこから力をもらうのも見当違いだったようだ。あとは安心して僕たちの天下さ」
「なんというお力! 天照大神様はわれらが鴉の末裔より出でり!」
「さすがはわれらが皇祖のお生まれ変わりを名乗られる方だ!」
「これまで君の存在はわれら一族の邪魔だったんだよ 消えてもらうよ? あの女と一緒に世間的には失踪したことになってもらう」
そうつぶやく奥から見ている存在はキツネの仮面をかぶっていた。
多くの陰陽師たちが過ぎ去る中で、その狐仮面だけは姿が風とともに消えていったのである。
そう、この狐仮面、この世のものではない。ほかの誰も気が付いていない存在だった。
「えっへっへ! 逃げ切れたかと思っちゃって……馬鹿なやつ。あの世の密偵というのもいるんだよねん♪」
照彦はどこかへ陰陽師たちに札を張られて連れていかれた。
やくざの穴に埋められるシーンのような、まるでそんなシーンのように。
はるか時空を超越したどこかの宇宙で
ある時ひとりの女神があった。

人ならざる世界の住人のように見えるそれは
古代人々に「神」とよばれおそれられた。
本来神とは正しく、かつ恐ろしい存在であった。
しかしその存在と愛の裏返しである厳しさ、
その裏に隠された無限大のやさしさとすべての罪を許す親心は
おおくの悪魔たちからは到底悟りきることができず反感を買う
丹後半島に浦島がいったとされる冠島が存在している。
そこは古代の海族の住んでいた島とされ
竜宮城ともいわれる。
そこには異空間につながる扉があると言われている
この扉は全国各地にあり日本のみならず世界各地に連動している
その浦島の名は嶋子と呼ばれ、古代邪馬台国を統治していたアマテラス(海を照らす、天を照らす)とよばれた
男性の王子の後世の別名だった。
彼が丹後と尾張王国の王族であったことから
全国に存在する霊的フィールド・竜宮空間というのは彼らの氏族の知っている伝説だったのである。
竜宮一族は南から海を渡ってやってきた。
そのとき経由したのが出雲地方~日向地方
尾張丹波である
一族の分散したものは東北に残った。