日本神話の隠された事実を学べる連載小説!
~あらすじ~
昭和東京オリンピックの日、主人公ちい子は川のほとりの神社で謎の青い瞳の少女に出会う。
ちぃこの息子テルヒコが生まれ、学生時代より謎の夢に導かれるようになってゆく。
霊力が目覚め、水の女神と出会った照彦の少年時代。
そんななか不思議な夢にいざなわれ、照彦はあの世とこの世をめぐる冒険の旅へと出た。
※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画 トム/白ノ希望/あらら
KUSAKA SAVIOUR 6話 うつしよはゆめよるのゆめこそまこと
素朴な動機
おじさんは次の指令を出した。「テルヒコ! いま倒した奴らは序の口だ。これからちょっと、地獄めぐりをしよう。私もついてくる」
するとめのまえに、ハットをかぶったおじさんが黒い蝙蝠のようなコートを着て、杖を片手に肩をポンと叩いた
「やり方は先ほど説明したとうりだ。これを使いなさい」
片手に剣の絵を描くとそれは大きな警棒になった。
「これはシミュレーション用の武器だ。この世界ではこのように意識が現実に影響を与える節がある。」
「意識が現実を変える世界は低い波動の世界で、高い世界ほど実体がはっきりしていてブレがない。ここはかなり下層の世界だ。」
といい、おじさんは杖で行動するという
いっしょについていくと僕は おじさんにたづねた。「おじさんはどなたですか?」
「お前を守る守護天使だ。お前もそのうちその意味が分かる」
「実はやっぱり僕は死んだってことですか?」 「……とにかくここは真実だけがある世界。」
おじさんが連れていった先は怪物化した人々が、総勢千人以上はいる地獄であった。
目も当てられぬような姿の存在がたくさんいる。目も当てられぬ。
「今日のお仕事は、ゴキブリ掃除だな」
駆除班! とおじさんが叫ぶと、消防隊がやってきてホースで水攻めする。
「日下部テルヒコ。いっしょにこの地獄の魂を吸い取る警棒で一人でも多くの者どもを取り締まるのだ。
一人一人やってゆくぞ! わたしをみてついてこい!」
おじさんはいそいで杖を一人一人にかざしたり ぼんぼんたたいてモグラたたきのごとく
きりつけたかとおもうと
切断されずに、まるで砂のように掻き消え水戸黄門のように彼らを吸収していく。あの杖すごいなあ……とおもっていると
肉団子のようになった人々が、僕の体にすがって足を引っ張ってくる。
「オマエだけどうして普通なんだよ」とみんなが僕を肉の塊の中に取り込もうとする。
すさまじく腐った醜いにおいが僕の嗅覚を邪魔する。