ハネムーンの語源? 蜂蜜ベースのほどよく甘くて健康にも良い愛のお酒〜ミード

日本ではあまり知られていない蜂蜜酒ですが、「ロシアや北欧といった寒い地域」では現在でもよく飲まれています。アルコール度数は高くないのですが、蜂蜜が原料となっているだけあって、薬学書にも記載されるほどの様々な効能が秘められています。

【世界最古のお酒】

百薬の長といわれる一方で、飲み過ぎは毒にもなる「お酒」。

そんなお酒の中で、「世界最古」といわれているものをご存じでしょうか? お酒は世界各地に存在していますので、最古のお酒にも諸説あるのですが、基本的に、「偶然産み出されたもの」だという説が有力です。

今回紹介するお酒は14000年前に、「蜂の巣に溜まった雨水を喉の渇きを癒すために飲んだところ、それがお酒になっていた」ことから発見されたといわれているものです。

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【薬の語源にもなった?】

あまりにも昔ですし、偶然で発見されていますので、これに関しては証明できないのですが、今から「4000年以上前」に書かれた古代ギリシャの薬学書『デ・マテリア・メヂカ』に、このお酒が掲載されていることから、少なくとも4000年以上前から存在していたのは確かなようです。ちなみに、英語で薬のことを「Medicine」と表記しますが、この語源もこのお酒だという説があります。そのお酒とは「ミード」。日本語では「蜂蜜酒」などと訳されます。

前述したように、ミードは「蜂蜜」が原料となったお酒です。本来、蜂蜜は浸透圧が高いために、お酒を造るために必要な酵母などの菌が繁殖することができませんが、水で蜂蜜を薄めることによって、菌の繁殖が可能となり、アルコール発酵が始まるという原理を利用して作られました。

日本ではあまり知られていない蜂蜜酒ですが、「ロシアや北欧といった寒い地域」では現在でもよく飲まれています。アルコール度数は高くないのですが、蜂蜜が原料となっているだけあって、薬学書にも記載されるほどの様々な効能が秘められています。

古代の薬学書には「胃腸を浄化する飲み物」と書かれていますが、「ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB」などの各種ビタミンが含まれているだけでなく、人体に必要な「ミネラル」の多くが含まれていることで、「貧血予防、アンチエイジング」はもちろん、最近注目されている「亜鉛」も含まれていますので、「脳の活性化や疲労回復、男性ホルモンの強化」などにも効果的ですので、「女性にも男性にも有用な飲み物」といえるでしょう。

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【新婚夫婦に欠かせないお酒】

このような多数の効力を経験的に知っていたのか、「古代ゲルマン民族」の人々は結婚後一ヶ月は、「毎晩のようにミードを飲んでいた」といわれています。このときは、新婦がミードを作り、新郎に飲ませていたという説と、新婦も飲んでいたという説、両方ありますが、多くの効能があるために、どちらにせよ、子供を作るためにはぴったりのお酒といえるでしょう。

ちなみに、現在、新婚旅行のことを「ハネムーン」と呼んでいますが、これは本来は「ハニームーン」であり、ミードを飲む月を表していたのだそうです。

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【健康にも良いミードを飲んでみよう】

知名度はまだまだですが、日本でもミードを手に入れることは比較的簡単になってきています。蜂蜜が原料というと、甘すぎるイメージがあるかもしれませんが、「ハニーワイン」などとも呼ばれているように、「甘口の白ワイン」といった感じで、非常に飲みやすいものとして、女性に好まれています。
もちろん、お酒ですのでアルコールがまったく苦手という人には注意が必要ですが、健康にも良いお酒ですので、興味がある方は一度チャレンジしてみるのも面白いと思います。

今のような寒い時期には、「ホットミード」がオススメです。ミードに「シナモンやクローブ、ナツメグ」といったスパイスを入れて、温めたもの。お好みで「ショウガや胡椒を入れてみる」のも味に変化がついてオススメです。

シナモンは神のスパイスと呼ばれるほど、「万能の効能を持つスパイス」ですし、クローブには「殺菌効果」がありますので、元々の蜂蜜がもっている効能とあわせて、「免疫力を高めて、ウィルスを撃退する」という「風邪の予防効果をバッチリ」持っています。

これから、インフルエンザが猛威を振るう時期になりますので、生活の中にミードを取り入れて、健康を維持しましょう。

Healthy and love liquor.
Energy of the mead.

 

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