五月の満月は五月七日の木曜日に起こります。
実はこの日はとても特別な満月で、天界から地上に祝福のエネルギーが降り注ぐとされています。
日本だけではなく、世界各地でこの日は『「ウエサク」満月の日』と呼ばれて行事が行われます。
ではいったい、この「ウエサク」満月とはどのようなパワーや効果があるのでしょうか?
「ウエサク」とは
「ウエサク」とは、実は仏教にまつわるお祭りのことなのです。
ブッダが生まれた日、悟りを開いた日、亡くなった日がすべてインド歴の二月(ヴァイシャーカ)の第一満月の日だったという伝承があり、それに基づいて行われるのがこの「ウエサク」祭りです。
したがって「ウエサク」祭りは、毎年五月に行われると決まっているわけではなく、インドの暦に従って太陽が牡牛座から登る日の満月の日とされています。
それがだいたい毎年四月から五月頃となっており、今年は五月七日に当たります。
「ウエサク」の満月の日には、地球上に生きるものにとっては悟りの一日となるように、天界から特別な祝福のエネルギーが降り注ぐと言われています。
ようする天界と地上の間の扉が開き、とても強い特別なエネルギーが注ぐ、それが「ウエサク」の満月の夜なのです。
そしてこの日の満月のエネルギーを身にまとうことで、自分自身が成長し、目覚め、心穏やかに、そして幸せのエネルギーにあふれることで、隠れていた才能が開花するチャンスが到来するというのです。
「ウエサク」祭り
この「ウエサク」祭りは、年によっても場所によっても日程が多少ずれるものの、国連でも認められたお祭りとなっています。
もともとはインドから始まったお祭りですが、アジア各国のほかアメリカのシャスタ山でも「ウエサク」祭りが毎年開催されています。
日本では、霊的なレベルが高いと言われ、パワースポットとしても有名な、京都の鞍馬寺が大々的にこの「ウエサク」祭りを毎年行っています。
この特別な満月の夜に、鞍馬寺では満月に清水をお供えし、自己の魂の目覚めを祈る秘儀を行っています。
通常はこの「ウエサク」祭りは一般に公開され、多くの人々が一緒に祈るのですが、残念ながら今年は新型コロナ肺炎のために、一般には公開されずに執り行われるそうです。
自宅でできる「ウエサク」の祈り
今年は、誰も鞍馬寺の「ウエサク」祭りに参加できないということで、鞍馬寺のホームページでは、自宅でできる「ウエサク」の祈りの方法を紹介していますので、こちらに簡単に紹介しておきましょう。
まず月のエネルギーを受け取るための霊水を用意します。
九頭竜神社のような有名神社にある霊水や御神水で飲料水ともなるものであれば、どこのお水でもかまいません。
湧き水を使用するときは、必ず一度事前に煮沸しておきましょう。
霊水が手に入らなければ、ペットボトルに入ったミネラルウォーターでもかまいません。
お水を入れる器を用意します。
これは丸い形をした透明のものが好ましいようです。
ボウルのようなものがベストですが、なければ丸い形をしたコップでも大丈夫です。
器にお水を入れ、上をラップでくるんでください。
そして白い紙か布の上にその器を置きます。
器の後ろに月が登る方向に向けて鏡を二枚屏風のように立て、月がその鏡に反射して器の水によく当たるようにします。
もし鏡がなければ使用しなくてもかまいません。
今年は午後七時頃に東から月が登り始めるので、その時間になるまでに上記のセットを終了しておいてください。
月が最も輝きだすのは夜中になります。
その前後一時間くらいはその器の前に座り、月の光を浴びながら、天界のエネルギーを器の水と一緒に受け取ってください。
もし曇っていても、月からのエネルギーは届いていますので儀式は続けてください。
このときに瞑想や経を唱えながら行ってもかまいません。
儀式の後、「ウエサク」満月のエネルギーが転写されたお水は、一日一回以上、次の満月までに飲むようにしてください。
それによってあなたの活力を増すことができるのです。
新型コロナ肺炎で自粛が続く、非常に暗い世の中だからこそ、この祈りで世界にも特別な満月のパワーが降り注ぎ、大きな癒しと転換期がやってくるようお祈りしてみましょう。
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