年に一回姉と弟の邂逅⁉︎春の例大祭☆須佐神社

年に一度の邂逅を終えた須佐神社。 なんだか一段と凛々しく胸を張られていらっしゃるような気がします。

春の例大祭☆須佐神社

前日の嵐が嘘のように止まり、春の例大祭が始まる頃には青空が広がった須佐神社。
今回は、須佐神社の春の例大祭のメインでもある、みゆき神事のレポートをお届けします。

幣殿では氏子の方々がいらっしゃり、響き渡る祝詞奏上がいよいよみゆき神事が近いことを告げています。

そんな様子を拝見させていただいていると、氏子のご婦人たちがお茶席にどうぞと声をかけていただき、美味しいお抹茶と神紋の落雁をいただくことができました。
毎年訪れる春の例大祭での楽しみの一つでもあります。

美味しいお抹茶をいただいていると、ダンディな須佐語り部のおじ様方が須佐神社のお話をしてくださいますので、一気に須佐通になれますよ。

 

年に一度神輿に乗って須佐之男神が天照大神に会いに行く日

いよいよ須佐之男神が天照大神へと会いに行くみゆき神事の始まりです!
リンリーンと土鈴が鳴り響き、「おー」と低く響く警蹕が須佐之男神がお通りになられることを告げます。

須佐之男神の御神体は絹垣に囲まれた神輿にあり、その御神氣の強さと圧力は言葉では表しきれないほど強く、密度が濃いのです。
須佐之男神だけではなく、須佐之男神を護り仕える神々も大勢いらっしゃり、神様濃度は最高潮! 例えは悪いですが、神様満員電車といったところでしょうか。

そんな神様満員電車状態の濃密な御神氣のみゆき神事の列は、須佐神社道路挟んで向かい側に対峙するように鎮座する天照社へと祀られた天照大神の元へと向かうのです。

神事が始まる前に参拝した天照社。
こちらへと須佐之男神は向かわれたのです。

七夕の様に年に一度の邂逅はどれほど待ちわびたものなのでしょう。
きっと須佐之男神も天照大神も、いつも以上に装いを豪華に整えられ、お互いの再会を喜び合うのでしょうね。

天照社から戻られた須佐之男神は、恭しく神職の方に掲げられ、本殿へと戻られていきました。

年に一度の邂逅を終えた須佐神社。
なんだか一段と凛々しく胸を張られていらっしゃるような気がします。
きっと、姉でいらっしゃる天照大神に『私はこれから一年も須佐の地を護る』と仰っているかのようです。

須佐之男神の御神氣の素晴らしさもさることながら、須佐町の方々の温かさにも触れれる須佐神社春の例大祭、是非皆様も一度お越しになり、その目で身体で須佐之男神の御神氣の素晴らしさと濃厚さを拝見して、感じてくださいね。

 

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