磐座が連なり魂を繋ぐ場所⁉︎神魂神社元宮☆出雲大神

この宿祢岩は、天穂日神の十四世子孫で相撲の祖とも謂われる野見宿祢(のみのすくね)が修行をした場所なんだそうですよ。

『石畳心静かに登りませ 奇日(くしひ)の坂は神在(い)ます坂』

そんな、神々の息吹を感じる木に掲げられた看板を見ながら登り向かうのは、

神魂(かもす)神社元宮・出雲大神です。
そう、前回ご紹介しました神魂神社参道を流れる清流の氣を辿っていくと辿り着くのがこの場所なのです。

 

神魂神社元宮・出雲大神

神魂神社の参道が清流なら、ここは緩やかな段々になった滝といったところでしょうか。

境内に入って左手には、たくさんの苔むす磐座が見えます。

たくさんの磐座の中心部には、全ての磐座の力を集め、天へと放出しているかのようにも、また、天より降りる御神氣を受け取りすべての磐座へと流しているかのような宿祢岩もあります。
この宿祢岩は、天穂日神の十四世子孫で相撲の祖とも謂われる野見宿祢(のみのすくね)が修行をした場所なんだそうですよ。
こんな立派な磐座を相手に修行を積んでいれば、それはそれは力強く立派な漢(おとこ)だったことでしょうね。

 

受け継がれる野見宿祢の魂

そんな野見宿祢に思いを馳せていると、「こんにちは!」と、真っすぐ立ち止まってとても気持ちの良い挨拶をしてくれる高校生たちがやって来ました。
休憩時間なのかと尋ねてみると、今からこの場所を掃除するんだそうです。
竹箒を取り出し、神社境内を掃き清め、境内はさらに輝きを増していきました。

野見宿祢の魂は、この高校生たちに受け継がれているんですね。
実はこちらの神社、スポーツ強豪校として有名な高校の敷地内に鎮座しているのです。
野見宿祢の精神も御利益も毎日高校生たちへと送られ、そして高校生たちの清く正しくハツラツとした元気が野見宿祢へと送られ、野見宿祢の御神氣の源になっているのかもしれません。

神の魂は今もここに在り、そしてここに共に生きている、そう感じる神魂神社元宮・出雲大神でした。

 

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