出雲武神養成所な漢(おとこ)神社!? 戦闘能力抜群な男神☆能城大神

今までの神様像をぶっ壊したいなら是非漢塾な能義神社へ!! その衝撃はあなたの固定概念をバッキーンっと豪快に壊し、自分がなんてちっぽけでくだらないことに拘っていたのかに気付け、強い心を持って豪快に大胆に人生を謳歌する事間違いなしです!

出雲四大神という神々を皆様はご存知でしょうか?
出雲風土記に登場する四地域に祀られた大神は、所造天下大神(出雲大社)、熊野大神(熊野大社)、佐太大神(佐太神社)、そして能城大神(能義神社)です。
能城大神と聞いて、「それどんな神様?」と思う方が多いのではないでしょうか?
今回はそんな、他の神々に比べて知名度が格段に低い(失礼!)能城大神を皆様にご紹介したいと思います。

 

女子供は寄せ付けぬ漢(おとこ)神社!?

能義神社2

 

知名度もさることながら、場所も分りづらいのが能義神社。
安来節が有名な安来市に鎮座しており、あまり案内看板もなく、堂々と鎮座しているのにひっそり感じる、そんな神社です。

能義神社3

 

緑生い茂る渋い階段を上って行くと、

能義神社4

 

これまた渋い随身門が見えてきます。

能義神社5

 

随身門をくぐるとこれまた輪をかけて渋い拝殿があり、まず参拝者を無言で圧倒します。
これといって華美な造りでもなく、まるで武家屋敷の様な拝殿には、能城大神を護る神々のギロリと睨み値踏みされる洗礼を受ける様で、初めて参拝した時、私、不覚にも半泣きになってしまいました…。

なんといいましょうか、昔、「魁!!男塾」というマンガがありましたが、あれがそのままリアルに神社になった感じとでもいいのでしょうか、荒くれ者達のたまり場の様にも視え、ここで更にその武力を鍛え磨く修行の場の様でもあり、今までの神様&神社の概念を覆すに十分すぎるほど十分な神社だったのです!

まさに、「女子供の来る所じゃねぇ!」と、ゴシック体で言葉が脳内にダイレクトに入る様な衝撃で、「魁!!男塾」ならぬ、「魁!!漢塾」といった感じでしょうか。
そう、あの迫力は男神ではなく漢神(おとこかみ)と表記した方がピッタリでしょう!!

 

漢塾の主・能城大神は意外と繊細でポエマー!?

能義神社6

 

そして、そんな漢塾の主である能城大神を祀るのがこちらの本殿です。
まさに甲冑を纏い、戦闘態勢な御姿にまた絶句!!

祀られていらっしゃるのは天穂日神、合祀が大己貴神・事代主神・誉田別神・経津主神・国常立神とそうそうたる男神……いえ、漢神で、その漢神の御神氣を全て足した御姿が能城大神なのではないのかというくらい、陽の氣が強い神社なのです。
なので、能城大神が天穂日神と同一神であるのかと言えば「?」が付き、他の祀られていらっしゃる漢神かと言えばやっぱり「?」が付き、謎な神様なのです。

と、いいますのも、能義神社は右崖上の旧社地に鎮座していたものが天災によって焼失し、以後15回もこの地に造営を繰り返して今に至った神社で、御神祭は不明ともされています。
姫神説もあるようですが、姫神の御神氣を感じた事がないので、私はなんとも言えません…。

能義神社7

 

そんなTHE★漢神な能城大神、一度その懐へと入れば、二カッと白い歯を視せて豪快に笑い、ドーンっと受け止めてくださいます。
この本殿の立派な姿がまるで能城大神の大きな背中の様で逞しく、「兄貴~!」と叫びながらぶつかりたくなるのです。
そう、なので私は親しみを込めて、能城大神を「兄貴」と呼ばせていただいております。(笑)

能義神社8

 

そんな兄貴こと能城大神は意外にもポエマー。
繊細で優しい心の持ち主であり、悩み事や凹んだ時に参拝すると、そっと花をどこからともなく飛ばしてきたり、日暈や彩雲を出現させて、慰める様に詩を口ずさまれるのです。
この日も、ちょっと思い悩む事があっての参拝でしたが、神社に到着すると上空には日暈があり、本殿から見上げると、ニコッと笑う口の様にも見えました。
こういう所が、神社女子の心をギュッと鷲掴みにするのです。萌えます、大きな図体にポエマーな心はなかなか萌えるのです!

 

脳内変換勝手に神様イラストコーナー☆能城大神

能城大神

 

そんな兄貴こと能城大神をイラストにするならこんな感じでしょうか。
全身から湧き立つ闘志に鋭い眼差し、そして突きつけられる大きな剣、これで参拝者の弱気を吹っ飛ばし、そして最後には詩を口ずさみ励まし送り出してくれる、そんな神様なのです。

今までの神様像をぶっ壊したいなら是非漢塾な能義神社へ!!
その衝撃はあなたの固定概念をバッキーンっと豪快に壊し、自分がなんてちっぽけでくだらないことに拘っていたのかに気付け、強い心を持って豪快に大胆に人生を謳歌する事間違いなしです!

 

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