「37兆個の細胞のひとつひとつが、身体という全体の中で活躍しています。」
私たちはたった一つの大きなエネルギーの渦から生まれ出てきました。
誰もが、全体の中からたったひとつを持って生まれ出てきたのです。
たったひとつのもの! だけど、それは全体を写しています。
それはまるでこの身体の細胞と同じです。
この身体は、父と母のそれぞれたったひとつの細胞が溶け合って最初に生まれた細胞が
分裂して二つになり、それがまた分裂して4つになり、8つになり、16個になり、32個になり、
身体全体に37兆個あるとされる細胞は、最初のたったひとつ細胞から生まれ出ています。
そしてまた37兆個の細胞は互いにコミュニケーションを取り合いながら、連動しています。
ひとつひとつの細胞は、ひとつの細胞! と呼べるように個の形もありながら、
個としては存在できず、存続もできず、全体の中でしか生きられず、全体の中でしかその能力を発揮することはできません。
私の身体はひとつだけど、
その身体を構成する細胞は37兆個あり、
37兆個の細胞のひとつひとつが身体という全体の中で活躍しています。
「この身体は、37兆のさまざまな個性の働きによって成り立っているのです」
たったひとつの細胞から分裂しながら生まれた細胞は、
37兆個のすべての細胞と常にコミュニケーションをとりながら、
身体が常に完全なバランスのとれた状態になるよう働いています。
それらひとつひとつを見ていくと、
目の細胞は目としての活動をしていて、
皮膚の細胞は皮膚としての活動をしていて、
骨の細胞は骨としての活動をしていて、
それらの活動は違います。
加えて、目の細胞といっても、目に関わる細胞がすべて同じことをしているのではありません。
そこには瞳孔、角膜、視神経、数種類の結膜、水晶体にとまだまだたくさんの器官があります。
ここでは目の働きを支えるさまざまな細胞によって仕事がこなされています。
それらの細胞は、姿も役割も違います。
この身体は、37兆のさまざまな個性の働きによって成り立つと言えるのです。
「私たちはひとりひとりが、地球人として地球の活動に参加している地球の細胞です。」
日本においても、肌の違い、文化の違いを感じるように、
世界には、肌の色が違い、宗教が違い、文化の違う人たちがあふれています。
私たちはひとりひとりが、
地球人として
地球の活動に参加している地球の細胞です。
「世界のあらゆる場に散りばめられた「違い」は、私たちに気づきをもたらすものです。」
もしもこの世界が、同じ文化、同じ考え方、同じ感じ方で型にはまっていたとしたら!!!
そうした画一性は私たちの思考を鈍らせて曇らせてしまったに違いありません。
ひとりひとりが地球の活動に参加している地球の細胞である地球人として、
そうした後退は、地球自身のバランスも曇らせたに違いないと思う。
今、世界は音を立てて変化しています。
今まで誰も見たことのなかった世界が開かれ始めています。
私たちは全体を意識しながらの個としての存在に目覚めだしています。
あらゆる違いを認め受け入れて、ひとつの渦になろうとしています。
地球がもっともっと元気を取り戻し輝くためには、
地球の細胞である私たちひとりひとりが目覚め、輝いていくことが大切です。
世界のあらゆる場に散りばめられた「違い」は、
私たちに気づきをもたらすものです。
当たり前と思っていたものが、
他の国では違う!
そこでは当たり前と思っていたものが日本では違う!
そうした視点の違いは私たちに大きな視野を与えてくれます。
そして、どんなことも
その場所、その歴史、その流れの中では真実なのだと見ることができます。
意識を広げて世界を見ることができれば、
どんな人にも、どんな場所にも、
たったひとつの大きな渦が背景にあります。
私たちはひとりひとりが、
地球人として、
地球の活動に参加している地球の細胞です。
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