光と闇は裏と表です。
「光の存在を知るのに、闇は不可欠です」。
この世界は二元性の世界です。
もしもこの世界に光しかなかったとしたら、光の中にいても光を見つけることができません。光が何かなのか知ることはできません。
光に気付くには闇の存在が必要です。
闇があってこそ、光の存在に気づくことができます。
光の存在を知るのに、闇は不可欠です。
もしもこの世界に善しかなかったとしたら、善が何か? 知ることができません。悪があって、初めて善に気づくことができます。
「暗闇のなかでは、簡単に光を見つけることができます。」
この世界には二元性の形があることで、もう一方に気づける仕組みになっています。
人生に問題が起きて苦しみを感じている時、そこを越えたいとスピリチュアルな方向に向かったり、瞑想を始める人がいるのは、闇の中にいる時こそ光に気づけたからです。
暗闇のなかでは、簡単に光を見つけることができます。
人生で起こる様々な問題は、光の方向へと人を向かせる機会です。
苦しみを経験したからこそ、方向を変えることを望むのです。
人生に現れる問題は、実は問題ではなく、新しい在り方へと向かう岐路になります。それはチャンスです。それが現れなければ、変えようとは思わなかったはず。
具合が悪くなって初めて、健康のことや身体のことを考えます。
健康な時は、考えもしません。
痛みや問題が現れた時は、チャンスが訪れたのです。
今までの在り方を変えるチャンスです。
振り子が反対に強く弾ければ、反対側へと強く戻ってきます。
これも二元性の現れです。常にそこにはバランスをとった反対側があります。
そうして、いつしか真ん中に留まります。中道です。
どちらが正しい、正しくないという見方ではなく、真ん中からものを見る状態です。
薄暗い中よりも、真っ暗闇の方が、どんな小さな光もいとも簡単に見つけることができます。
夜があるから朝の夜明けが美しく、心を晴れやかにします。
嵐の日があるから、穏やかな日がとてもありがたく感じます。
身体に痛みがあったから、スムーズに動けるようになったことが喜びになります。
冷たい人がいたから、優しい人を嬉しく感じます。
この世界は愛と喜びにあふれています。
それに気づかせてくれるのが苦しみと痛みなのかも知れません。
光の存在を知るのに、闇は不可欠なのです。
光と闇は裏表に存在しています。
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