大変容の時代、何を食べる?
大変容の時代にあって、わたしたちは人体再構築の最中にいます。食をトビラに開運、進化をお教えしている立場として、いま大切と感じていることを綴っていきますね。今回は連載の1回目です。
わたしたちが、いま精妙な波動の身体に進化していく過程で、何を食べるかということはとっても大事です。なぜなら、わたしたちの身体は食べ物でできているからです。さらに、「ものごとの判断、思考、気持ち」も「運がいい」という体質も、食べ物の影響を多いに受けているからで、その影響は、最初にエネルギー体から現れます。
では、そこでいま、わたしたちは何を食べていったらいいのでしょう。大切なのは何でしょうか。それは、次のいつつの要素です。
ひとつめ 新鮮な植物
二つめ 美しいもの
三つめ 水を湛えたもの
四つめ 全体性に回帰するもの
いつつめ 地水火風空を結ぶもの
どう思われますか?
栄養学の言葉でいえば、「プラントベース・ホールフード」ということになりますが、それをもうすこし多次元的に捉えています。具体的には野菜も穀類も果物全般も、運を開き、進化していくには、とても役に立ちます。そこで、今回は秋の柑橘類、シトラスのフレーバーとファイトケミカルにフォーカスしてお話ししたいと思います。
星々や太陽の情報を得て育つ果実たち
秋も深まり、日本はレモンや、柚子、かぼす、冬みかん、夏みかん、シークワーサーなど、柑橘類が豊かに実る季節を迎えました。我が家の柚子も、春には白い花が咲き、アゲハやモンシロチョウが飛びかい、いまはジャスミンの花と仲良く並んで色づいています。
柑橘類や果樹に限らず、大きな樹木は天と地を繋ぎながら、星々や太陽の情報を昼夜、日々、何回もの季節の巡りの中でチャネルし、地・水・火・風・空のエネルギーを全身でコンタクトしています。わたしたちはその香り高い果実や葉を食しながら、栄養のみならず、宇宙の叡智も受け取っているのです。
芳しい香り、美しい色、苦味もパワー
さて、柑橘類といえば、栄養ではまずビタミンCが思い浮かびますね。抗酸化物質のファイトケミカルも注目されています。中でもよく知られるのはアロマオイルに使われる香りの成分、リモネンです。主に表皮に含まれていて、爽やかな香りはストレスを和らげリラックスさせてくれます。
一般の輸入柑橘類は防カビ剤が使われていて、特に果皮に残留するのですが、いまの季節は国産のレモンもあるし、柚子、みかん等々豊かなのでその点はクリアできます。無農薬やご自宅の庭で育ったものなら、さらに安心ですね。皮も薄くスライスしたり、すりおろして、サラダに入れたりスムージーに加えましょう。すこし苦味がありますけれど、それがパワーです。
さらに柑橘類のファイトケミカルは、カロテノイド系の色素やヘスペリジン、タンジェレチンなど豊富に含まれているので、生活習慣病や、骨粗鬆症、風邪やウィルス性疾患の予防と改善も期待できるという頼もしさですよ。薬より作用が弱いというジャッジは傍に置いて、フォーカスして実際に触れる、香る、味わうことから、多次元的にポジティブな変化は始まると捉えてください。
薄皮、白いすじは食べる? 捨てる?
ところで、食べる時は薄皮や白いすじは取り除きますか? 習慣として皮は剥くという人も多いかもしれません。けれど実はそこに水溶性の食物繊維ペクチンが含まれています。腸内細菌によって分解されると免疫を上げる短鎖脂肪酸が作られるため、薄皮ごと食べたほうがよさそうなのです。食物繊維は「お通じをよくする役目」なだけではなくて、様々な働きをする化学物質の集まりでもあります。
さすがにみかんの表皮は剥くかもしれませんが、それでも薄皮ごと食べるスタイルはホールフード。ぜんぶ、まるごと、つまり全体性を意味する「ホール」に繋がるのです。そんな食べ方をすると、いろいろなメリットがあります。それこそ自然界の叡智にアクセスし始めるのです。そして忘れてならないのは、生の果物が酵素たっぷりだということ。これは生命力を高めてくれます。
冬に向かい、果物は身体を冷やす?
これはよく聞かれることなのですが、実は果物は血管を広げたり代謝をよくして結果的に体温も作ります。冷え症にはなりません。そうは言っても、寒い日に水分の多い果物を食べたら、ブルッとなりそう。そんなときは暖房機のそばなどで45度くらいまでなら温めてもOKです。これは酵素が死滅しない温度です。
たくさんあるけど酸っぱくて食べられない……
「うちの実は酸っぱくてそのままじゃ食べられない! 」あるいは「たくさんいただいた」そんなときはもちろんジャムにするのもありですけれど、砂糖や火を加えるその前に、今年はぜひ、生の新鮮な果汁をひとつ、ふたつと贅沢に搾り、サラダやパスタ、豆料理、何にでもたっぷりとかけてみてほしいのです。瓶詰めの果汁とは全く違うふくよかな香り、多次元的なエネルギーが立ち上ります。
肝臓をヒーリングする朝一番のレモン水
朝、グラス一杯の水を飲むとき、ぜひレモンや柚子、かぼすなどお手元の柑橘類を搾って少々加えてみてください。
睡眠中の体内では、食べた栄養をもとにして細胞の入れ替え、修復が行われます、そして明け方には毒素や老廃物の排泄が始まっています。ふだん水は水として補給する習慣は必要で、ジュースでは代用できないのですが、朝一番、このときは柑橘類で活性化された、生きた水を飲むのもgoodです。代謝による老廃物や毒素排出が促され、デトックスの要である肝臓もヒーリングされるのです。一日をキレイにスタートできそう ! お試しください。
タド・ジュンコ