末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ますワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.45~本当の幸福のために決めること(その1)~

わたしたちは、求めるものを間違っていました。 物理的世界で欲求を満たすことは「真の幸福」にはつながりません。 本当の意味で「人生の変化」を望むならば、「心の変化」に焦点を合わせるべきでしょう。

≪ ゆだねる? 決める? ≫

ここ数回は「直感」について取り上げてきましたが、今回は質問を受けることの多い「ゆだねる」ことと「決める」ことに関して述べてみたいと思います。

スピリチュアルなメッセージや教えのなかでは、「ゆだねる」こと、「サレンダーする」ことが大切であると言われていますが、リーディングにおいて「決心」が大事だと告げられることもあります。

「ゆだねていればいい、自分で決めようとしなくていいはずなのに、カードリーディングで決心しなければならないというメッセージが来ることがあります。結局わたしは何を決めればいいのでしょうか」といった内容の質問を時折受けることがあるのですが、「ゆだねる」ことも「決心する」こともどちらも大切なことなので、それぞれ掘り下げてみます。

以前、「ゆだねる」というのは「動かさずに動くこと」だと述べました。
思い通りの人生になっていくように、そのチャンスが来るように祈ったり待ったりすることが「ゆだねる」ということなのではなく、人生を思い通りにしようとすることをやめて明け渡す積極性を持つこと、そしてそこで与えられたガイダンスに従って行動することが「ゆだねる」ということだと。
つまり「ゆだねる」というのは「ガイダンスに<のみ>従う」ということであり、「自分で決めて自分で動かす」というのは自我(エゴ)の好むやり方だということです。

 

≪ 何を「決める」? ≫

では、リーディングのメッセージで「決心しましょう」と促されるのはなぜなのでしょうか。
むろん、「決めていないことがある」からです。

わたしたちは、うたかたの夢であるこの世界の住人として生きるということを、かつて選んでしまった(かのように見える)がために、問題を抱えずにはいられない心の状態、本当の正しき選択ができない状態に陥ってしまっています。
そうでなければ、生まれてから死ぬまでいっさい悩むことはなく、何の問題もなく暮らせていたはずで、なにひとつ怖れることなどなかったはずです。

もし「自分で」真にベストな選択、真に賢明な判断ができるのならば、なぜ「後悔」や「反省」などという言葉が存在するのでしょうか。
誰もつねに真にまともな考えで決断を下すことができていないというのは明らかです。
つまり、このまま「自分で判断」しても、悩みや問題、トラブルは尽きることがありません。

日々のどんなことも、「ガイダンスに従う」。
これがうたかたの夢から目を覚ますうえで非常に重要なことです。
どうやって従えばいいのか、ガイダンスとは何か、どうやってもたらされるのかという疑問が湧くかもしれませんが、これについてはすでにこれまで繰り返し述べてきましたので、先に進みます。

わたしたちに任されていること、決めることは何かと言うと、「あり方」です。
このまま「自分で人生を築き上げる」というスタンスで生きていくか、「人生を明け渡すことで目を覚ます」ことに向かっていくか、どちらかを選ぶことができます。

 

≪「求めよ、されど与えられぬ」 ≫

無自覚に(けれども本当は意識的に)わたしたちは「ある時」を境に「自分で動かす」ことを選択しました。
自分で人生を動かそうとしているのです。
色々と計画を立てるし、理解されていないと感じたら説得を試みる、損得勘定だってするし、人によってはこびへつらい、ゴマをすり、あるいは憤慨して怒鳴りつけ、人生のあらゆる側面で物事や相手を動かそうと必死になります。

うたかたの夢の世界では、このように必死になることが「幸せになる努力」ということになっており、この滑稽さには気づきません。
それどころか、「人を動かすための○○」だとか、「彼をその気にさせる○○」、「1週間で○キロ痩せられる○○」、「夢を叶えるための○○」といったキャッチコピーが影響力を持つ世界で、「自分の努力次第で人生が変わる」というふうに考えられています。

ここで言う「努力」というのは、「コントロールしようと躍起になる」ということと同じでしょう。
「努力」と言えば格好がつくかもしれませんが、蓋を開けてみればちっとも魅力を感じられないものだとわかります。