≪「直感」とは ≫
「直感」というのは、見たり聞いたり感じたりしたときに――まずは五感によって何かを認識したあとで――普段とは微妙に何か違ったものを受け取っているときの、そのちょっとした感覚のことなのだと思っています。
いつも見ている家の鍵が、その日は何かちょっと違う、なんとなく気になる、なぜかそこに若干強く意識が向く。
いつも聴いている音楽の一部の歌詞が、そのときはなぜか微妙にくっきりした感じ、心にすとんと落ちてくる。
べつに、机の上の鍵が、普段と違って蠢いたり、突然光ったり、カチャカチャと音を立てたりはしないのです。いつも通りそこに置かれて静止してはいるのだけれども、何か違う。なぜか気になる。そのような感じ。
怪奇現象が毎日起こるのではなくて(神秘体験というのはけれども確かにありますが)、ごくさりげない形でサインは送られてきます。
毎日起こるのは、不気味なことではなくて、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)です。これはたとえばこうした「直感」に対して、素直になっていれば経験できます。
≪ 「直感」を受け取るためには ≫
受け取っていることが「直感」かどうかわからないというのは本来あり得ないことですが、もしそう思うのであれば、まずは最初に感じた通りに動いてみればよいでしょう。失敗を何度か繰り返せば、本当の「直感」というものが必ずわかるようになります。
本当に受け取りたいと思うならば、心をオープンにしておくこと、子どものように単純でいること、何でも自分でやろうとしたり、自分は正しい判断ができるなどと思ったりしないこと。
そうすれば、実は毎日毎瞬「サイン」はやって来ていて、受け取れないのではなくて受け取る気がなかっただけなのだということに気づくようになるでしょう。あるいは、本当は受け取っているのに、その愛に抵抗していただけだったのだとわかるでしょう。
世界は「サイン」に満ちていて――それはエゴが勝手に意味づけするのとは大いに異なったもので――自分一人が勝ったり得をしたりするようなくだらないことのためにあるのではなく、わたしたちがやすらかさのなかで生き、喜びをわかち合うために送られる愛の呼び声なのだと知れたなら、誰が「直感」を無視したいと思うでしょうか。
真の意味で過たず生きていきたいと願うばかりです。
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