末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.38 〜チャンスに気づくには?(その1)〜

想定外のことを楽しめるようになると、人生には無駄などどこにもないということがしみじみ感じられるようになります。

≪ チャンスはいつでもどこにでもある ≫

自分が心から好きだと感じられる活動をすることによって、それに関わる人々も喜びや充足を感じることができる、その生き方の状態を利他的自己実現と呼んでいますが、そのようになっていくために意識しておきたいことの一つに、「チャンスに気づき、それを活かす」ということがあると思うので、今回は「チャンス」について述べてみます。

「チャンス」とは言わずもがな「機会」や「好機」のことを指すわけですが、これはたまにやって来るものではなく、いつでもどこにでもあるものです。

ところがある観点を持たずにいると、「チャンス」が「いつでもどこにでもある」という実感が得られず、珍しいことであり、そういったことはあまり自分にはもたらされることがないと思えてしまうため、多くの「チャンス」を逃してしまうことになりかねません。

自分の才能を開花させていけるチャンス、好きなことを仕事にすることができるチャンス、自分の能力を人のために活かすことができるチャンス。それらは毎日見つけることができるものですが、はたしてどれだけ気づき、その恵みを受け取ることができているでしょうか。

トリニティ第38回コラム用写真

 

≪ チャンスに気づけない理由 ≫

なぜ「チャンスがいつでもどこにでもある」と思えないかと言うと、それが特別なことだと思っているからであり、しかもそれが自分にとって驚きの、棚ぼたのような嬉しい出来事で、その好機によって人生があっという間に劇的に変わるといったイメージを(それはドラマや映画の影響かもしれませんが)多少なりとも持っているからです。

稀にそのようなことがあるにしても、人生に一度か二度もあれば充分で、人によってはただの一度も起こらないことかもしれません。それでいいし、そういったドラマ仕立ての脚本を欲する必要はどこにもありません。

けれども「好機」とは、やはり「いつでもどこにでもある」のです。ここで重要なことは、「好機」と言っても自分自身(エゴ、自我)が喜ぶような展開とは限らない——というより概ねエゴの期待することとはまるで違っているものだということです。

自分で「チャンスとはこういうもの」だというイメージを持っていると、むろん本当の「チャンス」がやって来ても、無関係に思えて見逃してしまいます。路傍にうち捨てた「ただの石ころ」は、もしかしたら「ダイヤの原石」かもしれないというのに。

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≪ チャンスに気づくためのヒント ≫

興味深いのは、「チャンス」というのはわかりやすいものと、わかりにくいものとがあって、困難やトラブルのなかに潜んでいたり、一見損をするように思えることのなかに隠れていたりします。そしてそのようなところに眠っている「好機」というのは、実はとても大きなギフトなのです。

ではどのようにして気づけばよいのでしょうか。そのためのポイントを挙げてみました。

1.期待を脇にやる
2.自分で勝手に「筋書き」を作らない
3.意外な展開や想定外のことを受け入れる
4.損得勘定で物事を判断しない
5.普段からギフトに気づける心でいる
6.育む力を引き出す

まず1つめですが、こうであってほしいという期待を持っていると、そうでない展開になったときに湧き出るのは「不満」であって、この「不満」というものは非常に「チャンス」を見えにくくしてしまうので、自分が期待していることでなくてもよいという思い、心のゆとりを持っていたいものです。

2つめも似ていますが、願いが叶うまでの流れを自分で勝手に決めてしまわないというのはとても大切なことです。たいてい「大きなチャンス」というのは、自分の思っている流れとかなり異なった形でやって来るからです。

ということは普段から、3つめの「意外な展開や想定外のことを受け入れる」という心の状態でいることは欠かせないと言えるでしょう。
なかには喜ばしくないこともあるし、せっかく準備しておいたものが台無しになってしまう展開というのもありますが、それはそれで何かしら——人智を超えたものの影響で——必然の流れに沿って起こっているのです。
想定外のことを楽しめるようになると、人生には無駄などどこにもないということがしみじみ感じられるようになります。

さて、その他の3つはどうでしょうか。残りについては、次回(その2)で詳しく述べてみたいと思います。
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