見つけたつもりでいても、いずれ何かしらの「問題」にぶつかり、吟味して「正解」を選んだはずなのにどうしてこんな目に遭うんだろうかと思うに決まっており、その時点で夢見た世界は幕を下ろす——目が覚めるのです。
あるいは、これが「正解」ではないならどれが「正解」なんだと血眼になって探し回り、けれども自分が学べていない課題には何を選ぼうとも必ず直面することになっているので、頭を打ち続けることになってようやく「正解」がないことに気づくのかもしれません。
ですから「正解」を探すことは無意味です。いっさいミスのない人生などあり得ません。ミスをするのが人生。ミスという忌まわしいもののなかに実は存在していた「ギフト」を享受するためにあるのが人生です。「正解」を選んでほくそ笑むなどということはできず、それはつまらない夢でしかありません。
≪「すでにある答え」≫
ならば何を指針として生きていけばよいのでしょうか。
むろん「直感」です。これはわたしたちが自分で（エゴで）考えた結論などではなく、本当の自分、ハイヤーセルフ（高次の自己）から来た贈り物です（もっと細かく言えば、「直感」以外の形で届けられる贈り物もありますが、多くの人は「直感」を通して導かれているのでこれを中心に述べています）。
「選択」の場面で迷うのは、そこに「怖れ」が介入しているからで、本来わたしたちは何においても迷う必要はありません。すでに「答え」は存在しているからです。迷うことなくそれを選べばよいだけなのです。
「正解」を求めるならば、大いに時間を要します。調査し検討し吟味して、選んだ先のことをよくよく考えて導き出さねばなりません。
少しでもリスクの少ないほう、少しでもラクができるほう、ちょっとでも得をして、できるだけ安定しているほう、そして必ず成功すると約束された道を探そうとしているのですから。
けれども「正解」はどこにも存在していないのでした。「すでにある答え」を選べばよいだけだということに気づかなくてはならないでしょう。
もう「答え」はあるのです。外側にではなく、内側に。自分自身のなかに初めから用意されています。それに気づけるようにガイドしてくれるのが「直感」なのです。
「直感」を頼りとしていきましょう。その道の先は、必ず、愛をわかち合える機会に満ちているのですから——。
まだまだ言語化してみたい点が多くありますので、このテーマについては次回さらに掘り下げていきたいと思います。
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