現代版ハーメルンの笛吹き〜北海道テイスト溢れまくりなオーラの話その2

近くで出店を出していた地元の人に「すごいですね〜」と話をしながらジュースを買っていたら、そのお店の方は「毎年桜祭りには有名な歌手さんが来ているけど、こんなことは初めてだ」とのことでした。

こんにちは、よいぼしのなぎうたのkinaです。
北海道はGWを過ぎてからが絶好の花見シーズンになります♪
さて、北海道のお花見につきものなのがジンギスカン。
本州以南の人は「花見でジンギスカン?!」と驚くみたいですが、逆にkinaは「なんでお弁当だけで満足してるの?!」と、ジンギスカンが無い花見の方に驚いてしまったりして……。

 

<駒ヶ岳をバックに色とりどりの桜。道南森町のお花見は目にも耳にも楽しいです♪>

さて、北海道のお花見で全国的にも知名度の高いのは松前、五稜郭公園となると思うんですが、駅弁の「いかめし」で有名な森町の桜も見事です。
森町の名前の由来はアイヌ語の「オニウシ=木のたくさん生えている所」という意味で、「森」というのは言い得て妙といつも思いますσ(^_^;

森町の青葉が丘公園にはソメイヨシノや北海道に多いエゾヤマザクラのみならず、各種様々な桜が植えられています。
品種は忘れましたが、「花びらが緑色の桜」にはびっくりしました。
道南の名峰、駒ヶ岳をバックに花見をするのは良いものです。
その森町の花見を楽しみにしているのがうちの両親。
……とは言っても桜よりも父親は花見に併せて開催される「ばんえい競馬(世界でも北海道にしかない競馬)」を見に行き、母親は毎年ラジオで公開放送される歌謡ショーがお楽しみ。
kinaは……アッシーですorz

駒ヶ岳

駒ヶ岳

 

さて、ある年のことです。
その年の公開歌謡ショーの主役は美川憲一さんでした。
例年のように父親はばんえい競馬を見に行き、母親はステージの前に座り、歌謡ショーにあまり興味の無いkinaは他の人のお邪魔にならないようにずっと後ろで桜を見て、美川憲一さんの姿だけ見ようと思っていました。
「美川憲一(さん)を見た」という話は、当時は誰もが食いつく美味しいネタ(ぉぃ)。
桜を見ながら、近くにジンギスカンを焼きながら食べている人達が目に入っていたのですが…。

 

<ジンギスカンの運命や如何に?! 現代版ハーメルンの笛吹きが登場した会場は……>

そこへ美川憲一さんの代表曲、「さそり座の女」のイントロが会場に流れ出すと、なぜかステージに向かってたくさんの人がなだれこんできました。
見ていたら、さっきまでジンギスカンとビールを片手に談笑していたはずの人達が、ジンギスカンを放り出して我も我もとステージの方に向かって行くという感じで、手に割り箸を持っている人もいました。
まるで、みんな何かの魔力にかかって操られて、ジンギスカンを放り投げて美川憲一さんの歌を聴きに行く……としか思えない光景が目の前に繰り広げられていました。
こうなったら、逆にkinaが前に行っても美川憲一さんの姿を見ることは難しくなるので退避。
焼きかけのジンギスカンはどうするんだろう……なんて思ってしまいました。

(写真はイメージです)

(写真はイメージです)

 

近くで出店を出していた地元の人に「すごいですね〜」と話をしながらジュースを買っていたら、そのお店の方は「毎年桜祭りには有名な歌手さんが来ているけど、こんなことは初めてだ」とのことでした。
kinaも何度か母親のお供で森の花見に来て、歌謡ショーも後ろの方から見ているのですが、確かにこんな風になったことは見たことがありません。
「後ろの方にもステージを見られる場所がある」と教えてもらって、そこから何とか美川憲一さんの姿は見ることができましたが……何かの魔法にかかったようにジンギスカンを放り出してステージに向かった人達の姿に、思わず「ハーメルンの笛吹き」の話を思い出していました。
ハーメルンの笛吹きの笛の音に踊りながらついていった子ども達も、ちょうど美川憲一さんの歌を聴いた途端にステージに集まってきた人と同じ状態だったんじゃないだろうか……と。

当日の美川憲一さんは遠くから見てもスーツのラメが光っていましたσ(^_^;
何でも、黒いスーツも持ってきたらしいのですが、「お天気に黒も何だし」ということで、明るい色のスーツにしたらしいです。
画像……と言いたい所ですが、あまりに遠すぎて写真は無理でしたorz
美川憲一さんは歌手なので歌がうまいのは当然なんですが、声がとても伸びてひとつひとつの音を大切に歌っている……という印象がありました。
歌もさることながら、すごいオーラのある歌手だと今でも思っています。

なお、森の桜まつりは例年GWが終わった、5月第2週ごろに行われます。
少し遅い、色とりどりの桜を楽しんでみませんか?

 

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