“本当の自分”を知るためのパワースポット 「潜在意識(無意識)」とは?

潜在意識

【私たちの意識の90%は潜在意識が構成している】

「本当の自分を知りたい」と、だれもが思うはずです。
そんなとき、どこに答えを求めるのがいちばん正解なのでしょうか。
どこか外にあるパワースポットでインスピレーションを得た、という人もいます。

しかし、だれにとっても適切な答えを教えてくれるパワースポットは、外ではなく内にあります。
それが自分の内側にある意識の世界であり、普段はあまり表には出てこない「潜在意識(無意識)」の世界なのです。

潜在意識

上のイラストの水面に出ている部分が「顕在意識」、つまり目覚めているときのハッキリとした意識の世界です。
そして水面下にあるのが、「潜在意識(無意識)」の世界です。

顕在意識は、起きているときに使っている意識ですので、わかりやすいでしょう。
一方で「潜在意識」というのは、普段はあまり表に出てきていません。
そのため、何が潜在意識なのか、よくわかりません。

 

【夢に出てくるキャラクターで自分の潜在意識を知る】

自分にはいったいどんな潜在意識があるのか、それを知るためのツールとして「夢」が使えるのではないか、こう考えたのが、「夢判断」の提唱者、神経学者のジークムント・フロイトでした。
夢判断は、夢の内容を覚えておいて、登場したキャラクターやシンボリックなものを分析して、精神状態や潜在意識あるものを探る研究です。

つまり、夢には普段は表に出てこない、「潜在意識」が登場するという事実を、心理学的に考察したわけです。
これはアカデミックな研究という意味で画期的なものでしたが、夢を使って潜在意識を分析してきた人類の歴史はとても古く、筆頭にあがるのが先住民族の人たちです。

潜在意識

(ジークムント・フロイト/画像提供・ウィキペディア)

 

【夢を大切にするマレーシアのセノイ族】

世界中の心理学者、文化人類学者が関心を持つ先住民族、それがマレーシアのセノイ族の人たちです。
なぜなら彼らはとにかく「夢」を大切にする民族だからです。

例えば、1日の大半は夢の話をしている。村会で夢の討議が行われ、村民全てが自分の見た夢を分かち合い、シンボルや状況の意味を話し合う。日常生活の活動の大半を討議で得た解釈で決定する。夢の討議において、夢内容をポジティブな方向に解釈することで、次にみる夢をコントロールするなど、夢に出てくる情報を徹底的に有効活用しているのです。

そしてこんな教えもあります。

・夢の中では意識して積極的であるようにしなさい。
・夢というのは、学校の教室のようなものだから、積極的に学ぶようにしなさい。
・夢の中で出会った相手とは、できるだけ友だちになりなさい。

なぜ、ここまで夢を信頼しているかといえば、夢には自分の現在に関す情報だけでなく、未来に関する情報なども含まれていることを、セノイ族の人たちは知っているからなのでしょう。

 

【集合無意識とシンクロニシティを提唱したユング】

潜在意識にアクセスすることで、普段はあまり表に出てこない“本当の自分”をだれもが知ることができます。
そんな潜在意識の領域には、じつはもっと深い情報源である「集合無意識」がある、と唱えたのが、精神科医のカール・グスタフ・ユングでした。

集合無意識とは、個人の記憶や体験の枠を超えた、人類の集合的な記憶や体験の情報のことです。
ユングはシンクロニシティという言葉を創った人で、シンクロとはすなわち、ある歴史的な発見・発明が、同時期にまったく別の場所と学者によってなされたりする「意義のある偶然の一致現象」のことです。

なぜシンクロが起こるのかといえば、集合無意識を使って、人々は知らない間に情報の共有を行っているからだと分析したのです。

前述した、セノイ族の人たちはきっと、この集合無意識の情報も夢からキャッチして、人生に役立てているのかもしれません。
このように、とても奥深い「潜在意識(無意識)」の世界。

そこにアクセスする方法としては、夢などの他にも、各種のオラクルカードなどがあります。

ぜひ、夢やオラクルカードなどを活用して、潜在意識の世界の扉を開き、あなたの未知なる意識、可能性や未来などを探る旅に出かけてみてはいかがでしょうか。