ストーンヘンジから昇る夏至の朝日
イギリスのウィルトシャー州で、毎年恒例となる「夏至祭り」が開催されました。
こちらは、古代の遺跡である「ストーンヘンジ」に2万人以上も集まるという大規模なもの。
夏至の日には、ストーンヘンジの中心となっている「祭壇石」と主要な石の直線上に、「太陽が昇る」様子を見ることができることから、夏至の前日から多くの人が集まり、ストーンヘンジから昇ってくる朝日の様子を多くの人が楽しんだといわれています。
世界各地にあるストーンヘンジのような「環状列石」は「夏至や冬至、春分や秋分」といった季節のポイントごとに、「太陽の動きを観察するために作られた」という説もありますので、夏至は太陽を観察する絶好のタイミングといえるでしょう。
しかし、古代の遺跡ではなく、大都会でも美しい太陽の動きを見ることができる場所もあります。
都会で見える美しい太陽
夏至の前後に、都会でありながらも、太陽が美しい光景を創り出してくれる現象は、通称「マンハッタンヘンジ」と呼ばれています。
アメリカのニューヨーク州の中心部であるマンハッタン。
そんな大都会で、ストーンヘンジと同じように美しく太陽が見えることから、「マンハッタンヘンジ」という名前がつけられたわけですが、こちらは、マンハッタンが碁盤の目状に整備された結果、「偶然生み出された産物」なのです。
マンハッタンヘンジは、5月と7月にそれぞれ見ることができるのですが、今年は5月はすでに終わっていますので、残りのチャンスは7月のみとなります。
「7月12日(日)20時20分」には、天気がよければまん丸の美しい夕日が、ビルによって作られた谷間に沈んでいく姿がみえるはずです。
ベストスポットは42丁目1番街とされていますが、日没の3時間以上前から場所取りをする人がでるくらいの人気なのだそうです。
日本でも見られる美しい太陽
ちなみに、日本でも京都や鎌倉、北海道など、碁盤の目状に整備された都市はいくつもあるのですが、実際に似たような光景が見える場所は限られています。
その中でもっとも有名な場所としては、新潟県の「柾谷小路(まさやこうじ)ヘンジ」があげられます。
こちらは、マンハッタンヘンジよりもさらに遅い8月下旬に目撃できるとのことですので、興味がある方は、直接現地を訪れてみることをオススメします。
最後に、マンハッタンヘンジと、柾谷小路ヘンジのそれぞれの動画を紹介しておきますので、現地にいけない方も、太陽の持つエネルギーと美しさを味わってみて下さい。
マンハッタンヘンジ(2014年)
柾谷小路ヘンジ
https://www.youtube.com/watch?v=smAvkEkQ_YU