守護と霊的なパワーが秘められた美しい赤を見せる【ナナカマド】

西洋では非常にスピリチュアルな木として知られている「ナナカマド」。北欧神話では「トール」が増水した川を渡るときに、ナナカマドに助けられたことから、ヴァイキングは「水難のお守り」として、この木を船の一部に利用していました。

【火と霊感の女神ブリギッド】

さらに、ナナカマドの別名としては「魔女の木」というものもあります。

「霊的な力を高める力がある」とされており、ケルトの魔女は「占いのためのワンド」として、ナナカマドを好んで使っていたのだそうです。この霊的な力というのは、特に「インスピレーション」を与える力でした。なぜならば、ナナカマドは「女神ブリギッドを象徴する」と考えられていたためなのです。

ケルト神話に登場する女神であるブリギッドは、当時広く信仰されており、その力も「火を司り、豊穣をもたらし、金属細工や詩を守護する」という広範囲にわたっています。

この金属細工や詩を守護するものというところから、「創造の女神」であり、「人々にインスピレーションを与えてくれる力をもっている」とされたわけです。

魔女の木

 

【ナナカマドが火に強いとされた理由とは?】

さて、いよいよ冒頭の話題に戻りますが、「ナナカマドが火に強い」というのは、「火の女神であるブリジットに捧げられた木」ということが関係しているのかもしれません。

遠く離れているとはいえ、「日本の精神文化と、ケルトの精神文化が似通っている」というのは、たびたび指摘される点ですので、赤い葉と、五芒星を象った赤い実を持つナナカマドが持つ「火の力」を日本人も感じ取っていたというのは、考えすぎでしょうか?

非常にスピリチュアルな力が込められたナナカマド。今の季節はちょうどその美しさが最高潮ですので、どこかで見かけたら、しっかりとそのエネルギーを感じてみて下さいね。

太陽エネルギー

 

Rowan that beautiful autumn leaves.
Rowan had a spiritual force.