【名前に秘められた意味とは?】
「ナナカマド」という木をご存じでしょうか?
ちょうど今頃に「紅葉して、美しい色」を見せてくれています。漢字では「七竈」という文字を書くのですが、「竈に七回入れても燃えずに残る」ということから、この名前になったといわれています。
しかしながら、実際には「ナナカマドが燃えにくいという事実はなく」、この説は「俗説」であるというのが有力となっています。
ではなぜ、このような名前がつけられるようになったのかというと定かではなく、植物学者などでも、はっきりとした見解はでていないようです。
【スピリチュアルな木であるナナカマド】
なぜこのような名前になったのか?
スピリチュアルな観点からみると、意外と納得できるかもしれません。
西洋では「ナナカマドは非常にスピリチュアルな木」として知られています。
北欧神話では「トール」が増水した川を渡るときに、ナナカマドに助けられたことから、ヴァイキングは「水難のお守り」として、この木を船の一部に利用していました。
【赤い実が持つ魔除けの象徴】
また、「樹木を神聖なものとして非常に大切にしていたケルト民族」は、ナナカマドを「安全をもたらす木」としていました。
前述したように、ナナカマドはちょうど今頃の時期に紅葉するだけでなく、赤い実をつけるのですが、その実は「五角形の星形」をしているのです。
五角形の星形といえば、東洋でも西洋でも「五芒星」「ペンタグラム」として、「特別な力を持つ神秘的な図形」として知られています。
実がそのような形を持つことから、ナナカマドは「守護の力」をもち、昔のアイルランドでは「魔除け」として、家や家畜小屋の前にナナカマドを植えたり、その杖を置いたりしていたのだそうです。