千姫の~現代を生きる中学生~【不思議探しの旅】 第2話

悪い意味合いのカードが出たとしても、今後の幸せへの指針として、プラスにアドバイスできるのがタロットの素晴らしさだと考えています。 そして、その奥深さがタロットの歴史を物語っています。

タロットの対策と努力とは

さて、翼の期末テストへの対策をタロットしてみると……
「自分で思ってるほど、順位は良くない」
という結果が出てしまいました。
「翼は今回、スッゴい頑張ってるつもりかも知れないけど、他の生徒も、もっと頑張ってるみたい。特に男子よりも女子が頑張ってる。だから、かなりの集中力でひたすら復習するしかないし、5科目以外の教科も丹念に学習するしかない。とにかく、復習だよ。」
「エーッ、こんなに頑張ってるのに! 復習以外に何か良い方法ないの?」
と翼は、かなり不満な様子。
「だから、みんな、もっと頑張ってるって言ってるでしょ。早く勉強しな!」
と私はそそくさとタロットをしまいました。
大体、身内なんて、タロットしたくないのです。
どうしても、私個人の感情移入が入ってしまうから。

それに、タロットの結果を抜きにしても、テストなんてやはり復習し、問題を繰り返し解いて、勉強するしかないのです。
これは、中学生のみならず、どんな筆記試験にも言える事ではないでしょうか。
もはや、タロット占いの範疇ではない。
しかし、一人で要領良く勉強するのはやはり限界がある。
テストは、テクニックやモチベーションも必要だし。
その為に塾や予備校に通ったり、家庭教師の先生に教わったりする。
その選択方法をタロットで占って欲しい、とお客様から依頼される事はよくあります。
しかし、タロットのアドバイス通りに選択したとしても、テストや受験がうまくいくとは限らない。

それはやはり、人は自分で努力して、結果を出していくしかないから。
でも、どうしても、自己評価というのは甘くなってしまいがち。
特に翼の生まれた世代、いわゆる平成生まれは
「自分に自信を持つ」
という事と
「自分に甘い」
という事を混同している傾向が多い。
そして、それは私たち母親世代にも共通し、反省するべき事なのかも知れません。

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結局、学んだ事は……

翼は本日、帰宅して憂鬱な顔をしながら、
「やっぱりタロット当たったよ。思ってたほど、上の順位じゃなかった。」
と落ち込んでいました。
「だから、みんな頑張ってるって言ったでしょ。望み通りの順位になりたければ、もっともっと勉強するしかないんだよ。」
と私は言いました。

私も中学時代は、決して順位は良いと言えなかった。
それに、順位が重要ではないのは先にも述べた通りです。
只、集中力、記憶力に恵まれた中学生時代は人生で3年間しかないのだから、悔いのないように学んで欲しい。
人が勉学に励める時間は限られてるのだから。
しかし中学生って……というより、我が息子だからでしょうか。翼は勉学に励む意味よりも
「タロットって、当たるんだね! 不思議だね! 何でだろう?」
とタロット占いの本を読む事に集中し、自分でケルト十字法のスプレッドをおそるおそるやっていました。
……アンタ、テストでどこを間違えたか見直すほうが大事なんじゃないの?

翼の不思議探しの旅はまだまだ続いていくのです。

 

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