壊れていくコンタクトフィールド〜ITC, EVPシリーズ

その高次存在はこう言いました。 「人類は今、最後の時代にいて、原理に立ち戻らなければならない。今こそ、光と闇が統合されるべきときなのだ」

電子機器を用いてあの世と交信するITC研究の世界ネットワークINITから、科学的検証を重要と考えるグループが脱退し、GAITという組織を起ち上げました。
しかしこの分裂後も、INIT内である問題が起きていました。

 

深まる疑惑

録音されたあの世からの電話に入っている息継ぎの音が、研究者間の疑惑の対象となりました。
ある研究者が、霊なら呼吸などするはずはないと言ってきたのです。
その疑問に対する、あちら側の霊によるひとつの考察が、ルクセンブルクのニューズレターに載っていました。

我々もあなた方と全く同じように息をします。心臓はあなた方と同じように脈打ち、その鼓動は生きているときと同じように潜在意識レベルで制御されています。
(中略)
霊界にも地上と同じように空気があります。我々は息をするための肺を持ち、その肺は地上でいうところの、酸素を血液に運ぶ役割をしています。地上では息をすることによって血液がきれいになっていきます。霊界において、我々の血管にはたくさんの上質な血が流れ、美しくきれいで新鮮かつ香りのよい空気を吸っています。ただ、地上では血液に酸素を供給するプロセスがこちらでは、霊界の空気の主な要素である霊的エナジーを取り込み、血液を再び活性化させるプロセスとなります。
呼吸しないでも存在できるのでしょうか? それは無理だと思います。呼吸は地上でと同様に、我々にある程度生命力を与えてくれます。ただ、あなた方は空気だけでは存在できませんね。食事と飲み物がなければ。しかしご存知の通り、我々にとってそれらは必需品ではありません。(「INFOnews」 94/02より)

この霊は呼吸しないでいることは無理だと言っていますが、もっと精神の自由な霊なら、呼吸しなくても大丈夫なはずです。
それはともかく、ここで重要なのは、録音に息継ぎの音が入っていたからと言って、それが作りものである証拠とは全くなり得ないということです。

それでも疑惑は止まらず、せっかく広がったコンタクトフィールドは、不安定になってきました。
電子機器で交信してはいても、その交信の成立には、あの世とこの世の人たちの波動によってできあがる、コンタクトフィールドが欠かせないのです。
また、その結果として、あの世からのいたずら電話まで出てきてしまいます。

 

あの世からのいたずら電話

1996年4月5日の朝、米国のマーク・メイシーは朝食をとっていたときに奇妙な電話を受けました。
録音されたそのテープは、声を出すのがつらそうな不安定な気味の悪い声で「こちらはコンスタンティン・ラウディヴ」と3回言っています。