白血病で亡くなった子どもの事例(後編)〜ITC, EVPシリーズ

エズラの両親はいまだに息子を亡くした悲しみと喪失感を抱えていますが、その一方では、自分たちの息子が「生きて」いて、幸せに暮らしていることを知っているのです。

前回の話は、エズラという少年が白血病で亡くなり、その後、息子に言われたように両親がEVP実験を行ったら、その子らしい声と、他の人の声が入ったというものでした。
なお、EVPについて詳しくは、3/4からの一連の記事をお読みください。

 

あの世からの情報を裏付ける両親の手紙

前回のサルターからの手紙に、両親はこう応えています。

   あなたは私たちと中国との関わりについてご存じなかったはずです。

   私は以前に北京に2ヵ月半滞在しなければならなかったことがあり、その間に

   3週間だけ家族を連れていくことを許されました。

   エズラに対しては医者からの警告を受けていましたが、本人があまりにも熱心に

   せがむので連れて行くことにしたのです。

   あの子はいつでも中国の万里の長城を歩くことを夢見ていました。

   

   妻と子供たちが帰国しなければならない8月21日になると、エズラは泣いて

   こう言ったのです。

   「僕、ずっと中国にいたいよ!」

   私たちは、あなたからの報告に花火のことが書いてあるのを読んで、

   とても興味深く思いました。

   エズラにとって、花火や爆竹で遊ぶこと以上の楽しみはなかったのです。

   亡くなるわずか6週間前に、あの子は(友達に手伝ってもらって)屋根の上に

   突拍子もなく賑やかな飾り付けをし、紙で作った小さなボートを燃やして

   水に流したりしたものでした……。

サルターの書いた「彼は中国人のグループに入りましたよ」「彼は花火がかなり好きなようね」という情報が、このように両親によって確認されました。
サルターは確かにエズラを知っていたのです!

 

他界から届いた写真

紹介したサルターからの手紙の後も、エズラについて、ときどき情報を送られてきました。
特に、1992年の大晦日、エズラの写真が送られてきたのは画期的です。

マギーが自宅でささやかに新年を祝う準備を整え終わった時、電話が鳴りました。
サルターからです。
彼女は、コンピュータ画像を送信してみたところだと言いました。

何だろうと思い、マギーはコンピュータに新しくできあがっていた画像ファイルを開きました。

これがその時に送られてきた写真です。
数分後、サルターは再び確認の電話をかけてきました。