もうすぐクリスマス。
クリスマスといえばイエス・キリストの誕生日。
その日には2016本のローソクをケーキに立てて……って、立てませんよね。
冗談はさておき、クリスマスにはカトリック、キリスト教の人でなくても、イエスはどのような人だったのか考えたりするのではないでしょうか。
実はイエス・キリストの生涯を伝える、チャネリング本があります。
自動書記が普通だった時代
1890年生まれのジェラルディーン・カミンズという作家がいます。
彼女はアシュレー・カミンズ医学博士の娘として生まれました。
生涯の大半をアイルランドで過ごした彼女は、戯曲や近代文学に興味を持ち、アイルランドの農民を描いた小説「The Land They Loved(人々の愛した国)」の著者として知られています。
一方彼女は、第一級のチャネラーでもあったのです。
ごく普通の作家だった彼女はあるとき自動書記に目覚め、自分とは違う誰かの通信を受け取りながら、その内容の本を次々と書いていきました。
そのきっかけとなった出来事を紹介する前に、当時の時代背景を若干書かなければならないでしょう。
1850年頃から、霊界からこの世への働きかけが活発になり、1857年にアラン・カルデックが、霊界の統括霊“聖ルイ”の指示のもとで編集した『霊の書』を出版しています。
1873年から10年間、ウィリアム・ステイントン・モーゼスがインペレーター(旧約聖書に出てくる預言者“マラキ”として過ごした人物)の霊信を受け、当時かなり変質していたキリスト教の歪みを正すための教えが次々と出版されていきました。
1920年には、ジョージ・ヴェイル・オーエンが、地球に近い霊界の様子を、自動書記で詳細にチャネリングした『ベールの彼方の生活』の連載の始まりました。
そのような時代背景の中で、カミンズは1923年12月、E・B・ギブス嬢の交霊会に出席し、興味深い体験をした後、自分でも自動書記を試すようになったのです。
ギブスによる調査
その後、自動書記能力を開花させたカミンズを、ギブスがいろいろと調べることになりました。
カミンズが最初に出席した交霊会を開催していたギブスは、実は心霊研究家でもあったのです。
カミンズが「意識的に」書く文章の場合、7、8時間かかって800語程度をまとめあげるのがやっとですが、一旦トランス状態になると、その手は一時間に1000語以上を書き出します。
彼女の意思とは関係なく書き出される自動書記には、余白がなくなるごとに紙をめくる人が別に必要です。
ギブスはいつも余白がなくなると彼女の手を素早く持ち上げ、次のページの頭に置きました。
この自動書記には文章の間に切れ目がないのが特徴で、段落や句読点は後になって挿入されます。
ギブスは、彼女の書記に50人ほどの人物が登場してきて、それぞれ異なった文体で自分が死者であると主張するのを目撃してきました。
カミンズの自動書記による著作
ジェラルディーン・カミンズは、キリストの死の直後における使徒たちの行跡を詳しく物語る、自動書記による著作を立て続けに発表しました。
カミンズには神学的な素養が全くありませんでしたが、 彼女の「Scripts of Cleophas(クレオファスの書)」「Paul in Athens(アテネのパウロ)」「Great Days of Epheusus(エフェサスの偉大な日々)」といった本を編集した学者たちは、作者がどこの神学者にもまして、使徒たちのグループやその時代のことによく通じていることを認めています。
カミンズのそうした著作の中で、日本語で読めるものがいくつかあります。
その中でも「The Childhood of Jesus(イエスの少年時代)」「The Manhood of Jesus(イエスの成年時代)」は非常に興味深い書籍です。
日本語版の監修をした近藤千雄氏は序文で、この通信内容は、第一級の聖書研究家や神学博士が徹底的に吟味して、正真正銘の折り紙をつけていると書いています。
クリスマスを単なるお祭りと考えず、この機会にイエス・キリストの知られざる修行時代を読んでみてはいかがでしょう。
12/18 癒しイベント【カケハシ】(https://www.facebook.com/events/308226499562605/)
癒やしイベントに出店し、スピリチュアル関連、特に死後の世界の疑問に答えます。
東京の方は是非お越しいただけたらありがたいです。
《冨山詩曜 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/semana/?c=126073