「酒は百薬の長」をスピリチュアルの観点から考えると〜誰とどこでどんなお酒を飲みますか?〜

一定量の酒が、健康によいのは確かだと思われます。 とは言え、誰とどんな状況で飲むかがもっと重要なのです。

さて、12月です。
忘年会シーズンですね。
とかくお酒を飲む機会の多いこの時期に合わせて、「酒は百薬の長」という言葉を考えてみましょう。

 

漢の時代の王莽(おうもう)の言葉が最初

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「酒は百薬の長」の言葉は、中国の漢書・食貨志(しょっかし)に初めて現れたそうです。
食貨志というのは中国の歴代正史中、各王朝の財政を記録した編目の名です。

この中で、後に皇帝となり「新」を建国する王莽が、「塩、酒、鉄は国家の専売とする」「酒はあらゆる薬の長でめでたい宴会にも欠くことが出来ないもの」としています。
これがやがて日本に伝わったわけですが、実は他の国にも酒を礼賛することわざがあります。

英語で「Good wine makes good blood(良いワインは良い血を作る)」ということわざがあり、「酒は百薬の長」の英訳としてしばしば使われます。

これは調べてみたらイタリア語が元で、元々は「Buon vino fa buon sangue」、特に誰が言い出したというのではなく、民衆の知恵から生まれたことわざのようです。
ワインはキリストの血と言われていますし、フランスよりも前からワインをたくさん生産していたイタリアにこのことわざが生まれたのは当然でしょう。

このように、古くからの言い伝え以外に、実はこのことわざを確かめた研究があります。
例えば1993年に米国保健科学協議会が各国の諸研究を集約してまとめ、適量のお酒を飲んでいる人の全死亡率は、まったく飲まない人、また飲み過ぎる人に比べると最も低いと結論しました。
しかしこれに対する反論もあります。

オーストラリア国立薬物研究所のターニャ・クリスティー博士らのチームが、酒と健康の関連を調べた過去の論文計87件を分析した結果、過去の論文の多くが、病気が原因で禁酒している人々のことを考慮の対象から除外していることに気づきました。
そして、病気による飲酒を考慮しない論文をすべて除き、残りの論文を改めて分析し直すと、適量の飲酒が、酒を飲まない人より健康的で長寿をもたらすという結果は得られなかったというのです!

 

その考え方はおかしくありませんか?

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お偉い博士様に文句をいうのも何ですが、こうした考え方はスピリチュアルの観点からするとおかしいと思います。
スピリチュアルの観点から考えた場合、病気の原因は基本的にストレスです。
いや、すべてストレスが遠因となっていると考えてもいいでしょう。