節分は糖尿病克服の大チャンス!? 大豆に秘められた驚きの血糖値上昇抑制効果

この手法は、それぞれの特長を生かし、みなさまのお悩みに幅広くお答えするために生まれた健康法です。

黒大豆成分が血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防に脳が深く関係しているという研究成果が報告されています。
さらに、d-リモネンの抗糖尿病効果にも注目です。

節分には「鬼は外、福は内」の掛け声とともに炒った大豆をまくのが日本の慣わしですが、中国最古の薬物書といわれる神農本草経には、生大豆の薬効として「煮汁を飲めば鬼毒を殺し、痛を止む」という記述があります。
豆まきに使われる大豆の項目に「鬼」という言葉が登場するのは興味深いところです。

 

黒大豆の成分が血糖値の上昇を抑制

ところで、黒大豆に含まれているソヤサポニンBという成分が血糖値の上昇を抑制するという実験報告があります。
この実験では、まず2型糖尿病マウス13匹を2グループに分け、一方のグループ7匹には標準的な餌を与え、もう一方のグループ6匹にはソヤサポニンBを加えた餌を与えます。
そして、それぞれのグループの時間経過による血糖値変化を比較します。

実験5日目の随時血糖値は標準餌グループでは342±66.2mg /dL 、ソヤサポニンB グループでは267±39.6mg /dLとなり、ソヤサポニンB グループの血糖値は低く抑えられています。
その後もこの効果は持続し、19日目の随時血糖値はそれぞれ563±126.1mg /dL 、425±37.6mg /dLという結果が得られました。
この実験結果は、ソヤサポニンBが血糖値上昇抑制効果を持つことを示しています。

 

血糖値は脳が下げる⁉︎

さらに、「脳からの神経信号が膵臓のβ細胞を増やす」という研究報告もあります。
β細胞は、血液中の糖を減らすインスリンを作る細胞です。

糖尿病のリスクは体重の増加とともに高まりますが、この状態を感知した肝臓は情報を脳へ伝達します。
脳は血糖値を下げる必要があると判断した場合、迷走神経を介し、膵臓にβ細胞の増加信号を送り込みます。
情報を受け取った膵臓ではβ細胞が増加し、血糖値が下がるという仕組みです。
この一連のメカニズムは東北大学大学院医学系研究科チームによって解明されました。

 

「糖尿病克服の鍵」=(漢方薬)×(頭蓋仙骨療法)×(アロマテラピー)

私たちは、糖尿病でお悩みの方にご相談をいただいた場合、黒大豆に加え、高血糖改善作用・インスリン増強作用を持つニンジン、糖尿病に効果があるといわれるサンヤクなどを配合した生薬製剤をお薦めしています。

そして同時に、脳へのアプローチを行います。
脳は硬膜に包まれた脳脊髄液によって保護されています。
脳脊髄液の水圧バランスが乱れると脳や身体の健康状態に大きな影響を与えるという観点から、頭蓋骨を緩やかに動かすことによって脳脊髄液を正常化し、体調を改善させるという考え方があります。
これが頭蓋仙骨療法という手法です。
私たちは、この考え方を参考にし、脳へのアプローチを行います。

さらに、頭部の高い浸透性にも注目し、アロマテラピーを頭部シャワーとして活用します。
糖尿病の場合は、その有効性が証明されているd-リモネンを豊富に含むグレープフルーツオイル、マンダリンオイルなどを使用し、頭部全体にアロマシャワーとして流し続けます。

このように、漢方薬、頭蓋仙骨療法、アロマテラピーを同時に活用するのが漢方薬アロマタッチです。
この手法は、それぞれの特長を生かし、みなさまのお悩みに幅広くお答えするために生まれた健康法です。
糖尿病でお悩みの際には、食事療法、運動療法などとともに選択肢のひとつとしてお考えください。

 

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