社会心理学者の八木龍平です。今回のテーマは「早く現実化したい人必見! 神社参拝の本番は参拝の後」です。私が知る限り、すごいと評判の神社に参拝したり、お寺の特殊な祈祷を受けたりすると、すぐに変化が出ます。
すぐとは大体3日以内。人からうれしい連絡が来るなど、現実が動くのは、早ければ参拝中や祈祷中に起こります。例えばスマホに振り込みの連絡が来たり。そこまですぐじゃなくとも2日や3日も経つと何かが起こるでしょう。
ビギナーズラックみたいな現象もあるようで、神社に興味を持って参拝し始めた頃に、分かりやすい変化がおこって「すごい!」と思う人も多いです。そこから神社旅にハマるわけですが、かくいう私もそうでした。
私が神社旅を始めたきっかけは箱根の九頭龍神社・本宮。神奈川県の芦ノ湖畔に位置し、西武グループ創業者の堤家が特に大事にした神社です。堤家が大事にした神社といえば、同じく芦ノ湖畔の箱根神社と箱根元宮もそうで、この3社はすごいです。
最初の参拝では、毎月13日に行われる九頭龍神社・本宮の月次祭に参加しました。2008年2月のことです。休日かつ女性誌掲載などにより九頭龍神社の人気は爆発中で、たいへんな賑わいでした。縁結びを求める女性で満杯のフェリーの中、私は「とんでもない所に来てしまった」と後悔していたのはここだけの話です。
しかし、月次祭で神職さんが祈祷する中、龍神さんの存在を実感し、「こりゃすごい!」と感動しました。神職さんの祈祷ってすごいものだなあと思いながら、参拝し帰路につくと、週明けの確か2月15日に会社の打ち合わせで、とあるチャンスが巡ってきたのです。そのチャンスはのちに、30億円のビッグビジネス受注につながったのですから、大変なご利益といえるでしょう。
2月15日の打ち合わせでは「30億円レベルの大事」とは想像できませんでしたが、部署内で高く評価される程度にはいいお話でした。打ち合わせでえたチャンスは、有楽町の東京国際フォーラムで開催される所属企業の大型展示イベントに出展することでした。当時の私はメーカーの研究所所属。営業マンが営業成績で評価されるように、研究者はこうした研究成果の場に出ることで評価されます。
この東京国際フォーラムの大型イベントに出展した私たちは、とある大手企業さんに興味を持ってもらい、ぜひ自分の会社に紹介して欲しいと打診をうけます。これがのちに30億円のビッグビジネス受注につながりました。
この私の事例から分かる事は、現実は3日以内レベルですぐ動くこと。そして「本番は参拝後の行動」だということです。たまたまのチャンスに乗り、そしてその後の展開に対し、前向きに行動していくことが大事です。
なので、参拝・祈祷した日から3日位は、何が起こるか観察してください。神様のはたらきが現れるからです。起こることの中には、自分の中で「これやってみたい」と気持ちがわきあがることも含みます。思い切ってやってみてください。あるいは、何のためらいもなく、つい「やってしまう」かもしれませんね。神様のはたらきには、そうしたご自身の意志や行動もあります。
大きなチャンスが巡ってくると、「こんなラッキー、受け取っていいのか?」と謙虚な方なら不安に思うかもしれません。しかし神様はみんなの神様。自己中心的な、自分個人にだけ都合のいい変化は起こりません。あくまで多くの人にとって都合のいい変化です。なので巡ってきたお役目は、果たしましょう。遠慮は無用です。あなたがその変化にふさわしいから、現実になったのです。
実はちょっと意地悪な変化が起こるときもあります。例えばある人との縁切りを願ったら、すぐにその人から連絡が来るなど。「何なの!?」と言いたくなるでしょう。これはいわゆる「お試し」。突然の「抜き打ちテスト」で本気を試されているのです。例えば、「誰にでもいい顔をしたい・嫌われたくない」と思う気持ちが強いほど、悪縁は中々切れません。継続の道を選びたい気持ちが残っているからです。
私の場合だと、縁切りを願ったら、縁切りしたい原因がすぐに無くなったことがあります。「あの人とのご縁を切りたいみたいだけど、継続できる道もあるけど?」とすぐに提案が来たわけですね。だから、お試しです。当面は問題が無いので、私は「関係を継続できる」と判断して考え直しました。しかし結局、それから数ヶ月でご縁は切れたのですが。
変化を選ぶか? それとも、このまま継続するか? どちらが正解ということはありません。縁切りしたいあの人からすぐ連絡が来たら、もう連絡しないでくれと伝えるよいチャンスが来たと捉える人もいるし、逆に気持ちがひるんで縁を残す選択をする人もいます。どちらを選んでもいい。お試しの時に反射的に対応したことが、あなたの本音です。
変化を選ぶ方がかっこよく見えますが、実際のところ、少しでも現状を継続させた方が有利な時は沢山あります。好景気で上り調子なら変化を選ぶ方が有利ですが、不景気で下り坂なら現状維持の方が有利です。
お試しは、決して悪い話では無く、考え直す選択肢ができたと捉えられます。実際にお試しがあったら、前向きにとらえてみてください。
(トップ画像/箱根元宮の空)