スマホ依存は本当にコワい! その対策〜感情美人への道Vol.54

周りがやっていると自分もやらなければ! と思ったり、SNSで人の評価を気にしたりしがちになってしまいますが、「自分の評価は、まずは自分できちんとする」という気持ちを持つのが、依存を脱する一番のポイントです。

皆さまこんにちは。感情美人デザイナーの柊です。
前回は、「スマホ依存」について、依存度チェックリストとともにご紹介しました。
スマホ依存になる原因は主に2つ。1つは「つながっていないと見捨てられるのでは?」という「不安」。
それからもう1つは「自分の投稿を有名人がリツイートしてくれたり、アップした投稿にたくさんいいレスポンスがもらえるのでは」という「快楽」でしたね。

スマホ利用も程度問題なのですが、依存レベルになると自分の心身に様々なダメージを与えます。
こちらから解説しましょう。

 

まず、身体的なダメージ。

スマホを見る時は首を前に傾けた状態になります。頭の重さは成人で約5kg(これでもボーリングの球と同じ重さです)、首の曲がる角度が大きくなると、最大27kgの負荷が首にかかります。これは小学校3年生の体重とほぼ一緒です。今はストレートネックという名前もついていますが、首周辺の骨が歪むだけでなく、血行が悪くなるので頭痛や肩こりの原因にもなります。加えて、「スマホ老眼」。目線を下に固定するので「スマホたるみ」もなります。ブルーライトによる不眠(睡眠に関係するメラトニンというホルモンは、夜21時以降に分泌されるので、それより遅い時間はスマホを使わない方がいいのです)にも気を付けないといけません。

 

次に、心理的なダメージです。

一見楽しいだけのスマホに見えますが、スマホ依存は「SNS依存」と言い換えることもできます。これが心理的ダメージにつながります。デンマークでは、SNSを続けたグループと一週間やめたグループを比べると、続けた人が現状に不満を抱く傾向が強いのに対し、やめた人では逆に幸せ度が上がるという調査結果が報告されています。日経MJの調査でも、他人のリア充実投稿からSNSをやめたいと思った割合が43%もいることが分かりました。SNSは「自分が何を持っていなくて、他人は何を持っているか」見えてしまうツールなのです。SNSの依存はうつ傾向、嫉妬深くなる、更にツイッターなどは140字で相手の言う事を理解しようとするので、怒りも生まれやすくなります。

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ではどうやったら依存を減らすことができるのでしょうか。
今回3つ対策をご紹介します。

① 自分の投稿回数を減らしてみましょう。スマホを頻繁にチェックする原因の一つは、自分の投稿に対するレスポンスが気になるからです。いきなり0にするのではなく、少しずつ減らしてみてください。

② セロトニンを増やす活動を意識してください。セロトニンは、天然の抗うつ剤とも呼ばれているホルモンで、感情を安定させるのに欠かせません。セロトニンが不足すると依存体質になりやすいので、軽い有酸素運動、肉類・炭水化物を適宜食べる(トリプトファンという必須アミノ酸を取るため)、スマホ以外に熱中できることをリストアップして取り組んだりしてみましょう。一日軽い有酸素運動を20分ほど行うのも良いです。

③ 週末など、あらかじめ「今日から2日間SNSデトックスします。緊急の場合は電話してください」と周りに予告して、スマホから離れてみましょう。スマホは意識を「過去」や「未来」に飛ばしてしまいます。離れることで「今この瞬間」をものすごく楽しめるようになりますよ。

 

特に、女性の場合は赤ちゃんを産む前に絶対スマホ依存を治して下さい。

今でも問題になっているのですが、授乳中や子供が遊んでいる間など、ずっとスマホを触っているお母さんが多いのです。実は、生後半年から一才半までは、「愛着」と呼ばれる人と人との絆を結ぶ力を形成するのに一番大事な時期です。赤ちゃんはまだ言葉が話せませんから、お母さんに微笑みかけたり、目をみながらコミュニケーションを取ろうとします。その時、一生懸命サインを送っているのに、お母さんが自分でなくスマホ画面だけ見ていたらどうなるでしょうか? 愛着形成に問題がある人は、実は「依存体質」になります。買い物依存、恋愛依存、アルコール依存etc……。我が子に依存体質になってほしくなければ、まずはお母さん自身がスマホ依存を治さないといけません。

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また、7月11日放送の『Rの法則(教育テレビ)』では、女子高生のLINEのフレンド数が何千人もいる人達が紹介されていました。社会に出る前はとくに「友達の数=自分のステイタス」と勘違いしているケースも多いのですが、実際の社会生活でつながれるリンクは最大150人と言われています。言葉を変えると、これ以上知り合いを増やしても、実生活にはほとんどプラスにならないという事です。ですので、フレンドを増やさなきゃ、と思うのも大きな誤解です。

周りがやっていると自分もやらなければ! と思ったり、SNSで人の評価を気にしたりしがちになってしまいますが、「自分の評価は、まずは自分できちんとする」という気持ちを持つのが、依存を脱する一番のポイントです。

[参照]
『世界に広がるスマホ依存症』ニューズウィーク日本版 e-新書No.21

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