御廟橋(ごびょうばし)を渡ると、空気がガラリと変わります。
邪心は退散せざるを得ません。
聖域に足を踏み入れたことに、感動と恐權の念を覚えます。
弘法大師・空海が開いた真言密教の総本山、高野山。
開山にあたり空海が約20km四方の結界を引いた山のなかでも、
奥之院の弘法大師御廟はさらに聖地とされます。
この地で今なお空海は生きて
人々のために祈りを捧げているという
御廟の前に立ち手を合わせると、経を唱え続ける空海の姿が眼前に現れ、人生の辛苦に対する真の答えを授けてくれるようです。
また、奥之院には名立たる歴史上の人物たちの供養塔が見られます。
天下を争い合っていた者、異なる宗派の者も、分け隔てなく受け入れる、空海の深い愛がここにあります。
朝9時30分頃燈籠堂にて行われる護摩焚き
燃え上がる炎に至近距離で祈る僧たち
TRINITY24号より