人生はarduous journey、それともplayground?

What if the truth always makes you lighter and a lie always makes you feel heavier? 真実はいつも気分を軽くさせ、嘘はいつも気分を重くさせるものだったらどうだろう?

デイヴィッド・ホーキンズ博士が、”Power vs Force”(訳書「パワーか、フォースか」)の序章のところでこんな意味のことを書いています。

  人生をエゴのレベルから認識すれば、a hard and arduous journey(困難でつらい旅路)だが、魂のレベルから認識すれば、a playful dance, a school for your soul, something that is    always changing and expanding(常に変化し拡大していく、遊びながら学ぶ魂の学校)だ。

どちらの認識を取るかは選択です。でも、playground(遊戯場)だと認識した方が人生がもっと楽しめそうですし、可能性が広がり、気分もよいと思いませんか?
これには幾つかコツがあります。

「21日間で人生を変える意識クレンジング(原書”The 21-Day Consciousness Cleanse”)」のデビー・フォードは、外の世界から自分を解き放つことを説いています。

お金にしろ、誰かのことにしろ、外の世界に焦点を当てるのは、留金みたいにエネルギーをそこにつなぎ止めてしまって無駄使いです。留金をはずせば、自分の内に集中できるので、外界の雑音に惑わされず鮮明になり、問題の解決策も、今まで気がつかなかった機会も見えてきます。

それに、「引き寄せの法則」のエイブラハムも言っていますよね。注意を向けるものがますます引き寄せられると。

外界の問題ばかりを考えていると、同じ波動のものがまた引き寄せられてしまいます。思考が堂々めぐりでそこから離れられないとき、気分転換をお奨めします。体を動かすのはいいですよ。掃除を始めたり、ジムで汗を流したり、ダンスしたり、散歩に出かけて外気に触れるのもよいでしょう。

ふて寝もいいですね。寝つかれないときは、リラックスできる音楽を聞くと、気分が落ち着いて眠りにつきやすいです。アロマで高ぶった神経をリラックスさせるのもよいでしょう。このあたりは、自分に効果のあるものを探してみてください。深呼吸をしながら体の各位をスキャンし、緊張しているところをリラックスするようにしていくのもいいです

とにかく、何か悩み事があるとき、頭をオートパイロットにしていては、脳は次から次にネガティブなことを考え出してくれます。

それに感情が反応し、さらにネガティブ思考になりと悪循環です。このループから抜けるには意識的な努力が必要です。気分を落ち着かせてリラックスし、楽しくウキウキするようなことを考えるように努めます。

脳学者のジョー・ディスペンザ博士によると、思考によって脳が分泌するケミカルが違うらしいです。
嫌なことを考えるとそれに対応するケミカルが分泌されてネガティブ感情が起こる一方、楽しいことを考えるとドパミンというケミカルを生成して、ますます気分が高揚するということです。

Aurora Winterは、著書の”Grief Relief in 30 Minutes”で、ネガティブループから抜けるこんな方法も紹介していました。

反対の可能性を考えてみる逆転の発想です。たとえば、自分を悩ましている思いが「わたしは貧乏だ」というものなら、「わたしは貧乏でない」または「わたしは豊かだ」というように、文のどこか一語を変えてみます。そして、それが本当ならどんな感じだろうと問いかけてみます。脳は検索エンジンのようなもので、「わたしは豊かだ」と思うとその証拠を探し出してくれます。本当?  と思うかもしれませんが、これは使えます。一度試してみてください。

また、次のように考えてみることも提案していました。

What if the truth always makes you lighter and a lie always makes you feel heavier?
真実はいつも気分を軽くさせ、嘘はいつも気分を重くさせるものだったらどうだろう?

そうすると自分を悩ませる思いは気分を重くさせるから嘘だということになります。そしてその逆の思いは気分を軽くするから真実だということに。

また、ネガティブな思いはブロックのようなもので、それが幾つか集まって一つの壁になっています。一度に壁を崩そうとしないで、システマチックに一つずつブロックを取り除くこと。つまりネガティブな思いを一つずつ上のプロセスで取り除いていくと、全部取り除かなくても、ある程度いけば壁の穴が大きくなって向こう側に出られます。

こうした方法は、すべて意識してやる努力が必要です。人生はplaygroundだと思えば、遊び心でクリエイティブな方法が見つけられます。

ただ、コントロールできるのは自分の思考と感情だけです。これをしっかり自分に叩き込むだけでも、かなり気が落になりますよ。とかく、人の思考や感情を操作しようとしたり、どうにもならないことをクヨクヨ悩むから、余計な苦痛を味わうのだと思います。

Byron Katie(バイロン・ケイティ)によると、世の中にはmy business, your business, God’s businessの3つのビジネスしかないそうです。自分の問題、他人の問題、神様の問題です。責任を持たなければいけないのは自分の問題だけです。

すべてを抱え込もうとするから、困難に満ちているように感じてしまうのでしょう。自分の力の及ばないことは、神様の問題です。人事を尽くして天命を待つ」です。

最後に、The Serenity Prayer (ニーバーの祈り)という有名な祈りを載せておきますね。

God grant me the serenity
To accept the things I cannot change;
Courage to change the things I can;
And the wisdom to know the difference.

神よ、変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
(大木英夫 訳)