「刺青(いれずみ)」やタトゥーというと、現代ではあまりいいイメージを持たれてはいません。
日本では刺青をしていると、公衆浴場や温泉など肌を出すような場所では入場を断られたりしますし、刺青をしていたことで仕事を解雇になるというケースもありました。
一方、海外、特にアメリカなどでは刺青をファッションとして入れる若者が年々増えてきており、公務員などであっても、誇示しなければ特に問題はないという風潮がありますが、それも最近ではだんだんと変わってきており、アーティストやファッション関係、芸能人など意外では、好ましくないという考え方の人も多いようです。
このようにファッションとしての刺青は、あまり受け入れられないものですが、本来の刺青は極めてスピリチュアリティの高いものであり、西洋よりも東洋が本場でした。
3世紀末に書かれた『三国志』の中に『魏書(ぎしょ)』という巻があり、その中に当時の日本人について書かれた「倭人伝(わじんでん)」という章があります。
一般的には「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」と呼ばれるものです。
そこには、当時の日本人は「黥面文身(げいめんぶんしん)」だったという記述があります。
これは、顔と体に刺青をしていたということで、刺青はとても一般的なものだったわけです。しかしながら、それからしばらくして黥面などの風習は廃れ、いつしか刑罰のひとつとなってしまいました。
そのような古来の刺青に近い風習が近年まで残っていたのが、アイヌ民族と沖縄の人々でした。アイヌ民族は口や手の周りに刺青を施していましたし、沖縄では「ハジチ」と呼ばれる刺青文化が存在していたのです。
これはどちらも女性を対象としたもので、部族などを示す意味合いだけでなく、男性に比べて弱い女性が、悪霊から身を守り、その美しさを引き立てるものとして使われていました。
このように、古くからの伝統が残る地域では、刺青にはファッション以外の実用的な意味があり、タイやカンボジアといった古くからの文化が残る国では、呪文や御守り的な要素のある刺青を現在でも体にいれている人が多くいます。
中には霊能者と彫り師を兼ねた存在もいるようで、そういった人はその人に最適な呪文を選んだり、守護となる動物を描いたりしてくれるので、刺青を彫ってもらうための行列ができるのだそうです。
そんなタイなどの文化も、日本や西洋の刺青はアウトローがするものという昨今のイメージが強くなり、若い人で刺青をする人は減ってきているようです。
確かに刺青は一度いれてしまうと、完全に消すことは非常に難しく、肉体的に悪影響がでる可能性もありますので、あまりオススメできる文化ではありません。
しかしながら、スピリチュアルな観点から見てみると、自分の肉体に幸運のシンボルを刻んだりすることは、非常に意味のある行為といえるでしょう。
そんな幸運のシンボルを常に見ることで無意識下で、願望を達成しようとするプログラムが働き始めますし、また、私たちの体が発するエネルギーをシンボルに常にそそいでいることになりますので、それ自体が持つ力も他のものとくらべると格段に強くなるのです。
そこで今回は、手軽に刺青のスピリチュアルな効果を発揮させる方法を紹介しましょう。それはメイク道具を使ったものです。
ファッションとして痛みがなく、一定期間で消える刺青的なものというと、植物染料である「ヘナ」を使ったものが有名ですが、日本では入手がなかなか困難な上に、ヘナを調合するにもコツがいりますし、綺麗にシンボルを書くのにも練習が必要です。
そこで、最近流行しているヘナと同じような植物性染料を使った「アイブロー」を使ってみましょう。こちらは、元々眉を描くように作られていますので、シンボルなども比較的描きやすいだけでなく、どこでも手軽に手に入れることが可能です。
潜在意識下へシンボルをインプットしたい場合にはアイブローをつかって、手の甲などの日常的によく目につく部分にシンボルを描きましょう。大きさは小さくても大丈夫です。
他の人から見られたくない場合は、潜在意識下への効果は薄くなってしまいますが、服で隠れる部分に描いておくだけでも、自らのエネルギーと共鳴して力を発揮してくれるはずです。
シンボルは、漢字で願望をあらわしてみたり、ルーン文字で必要な象徴を選んだり、護符の図柄を描いてみるというのも面白いかもしれません。
自分の肉体がベースですので、浄化やエネルギーを込める必要がないので、きちんと描きさえすれば、自然と願望が引き寄せられるはずです。
身近にある化粧品でできる、古くから伝わる文化を利用した願望達成法。
一度試してみて下さい。