4月12日に大きな地震が来るとして話題となりました。
「ゲリー・ボーネル」さんが著書などで語ったということもありますが、数日前にイルカが大量に座礁したこ とから、より信憑性が増したようです。
イルカの座礁は2011年3月11日の「東日本大震災」前にもあったということで、「地震が来る可能性が非常に高い!」となったわけです。
しかしながら、ご存じの通り、4月12日に地震は起きませんでした。
本当に、イルカの座礁と地震というのは密接に関連しているのでしょうか?
地震の前に動物が異常行動をするというのは、古くからいわれています。
最近も、大きな地震が起きたときの動物たちの行動を映像で分析した結果、地震の前から動物の行動が変わっていき、1週間前にはほとんど姿を見せなくなったという研究結果があります。
なぜ、このようなことが起こるのかという原因として、地震の前には、「地殻変動」によって地表から陽イオンが放出され、それによって、動物の体内でセロトニンが増加して興奮状態になり、普段と違った行動を取るという説があげられています。
これは人間でも起こりうることなのですが、動物に比べると人間は感覚が鈍くなっているために、セロトニンが増加しても動物のような行動はしないとされており、ちょっと強引な感じがあります。
イルカもこのように、地震の前におこるなんらかの変化を感知しているのでしょうか?
今回、話題となったイルカは「カズハゴンドウ」という種類であり、東日本大震災の前に座礁したのも「カズハゴンドウ」でした。
ちなみに、イルカの座礁件数を調べていくと、1位が「スナメリ」、2位が「カズハゴンドウ」となっていることから、座礁自体が実は別に「珍しいものではない」ということがわかります。
ちなみに、2000年から2014年のイルカやクジラの座礁数と、地震の発生を比べるという調査をした人もいますが、関係しているという統計学的な結果はでないということです。
では、なぜイルカは座礁してしまうのか?
最近の研究によるとアメリカの海軍などが使用している「ソナー」と呼ばれる装置が原因ではないかといわれています。
これは「Sound navigation and ranging」の頭文字をとったもので、「超音波探知機」などともいわれたりしているものであり、軍事用のものは、イルカやクジラの器官に気泡が生じるほどの威力があるのだそうです。
それによって、彼らが本来持っていた超音波を活用する能力が疎外され、座礁へと導かれてしまうというわけです。
ある試算によると、アメリカ軍の軍事訓練によって……
イルカやクジラが300頭以上死亡し、重傷を負うものは1万頭以上、方向感覚を失うものは2000万頭にもおよぶということですので、そのうちの数百頭が日本に打ち上げられたとしても不思議ではありません。
つまり、科学的に見てみると、イルカの座礁はさほど珍しいものではなく、その理由も明らかにされつつあるのですが、実は「カズハゴンドウ」は、その生態がはっきりとわかっておらず、他のイルカに比べて座礁後の生存確率も群を抜いて高いために、こちらが座礁している理由は、もしかしたらべつにあるのかもしれません。
日本が地震大国であることは間違いありませんので、イルカの座礁があったからと毎回おびえる必要はないと思いますが、動物が普段しないような行動をしていたりしていた場合は、無駄でもいいので、災害のための用意をしておくというのは、必要な心がけといえるでしょう。
また、人間も動物の一種ではありますので、常日頃から直感を磨いておくことで、地震などの天変地異だけでなく、突発的なアクシデントからも身を守ることができるようになりますので、意識して瞑想などを行うこともオススメです。
Dolphin and earthquakes of relationship.
How to protect yourself from the earthquake?