その気持ちがあればきちんと伝わる！ペットと人間が幸せに暮らすためのキホン。アニマルコミュニケーターからのメッセージ

今やペットは飼い主にとって人生のパートナーであり、大切な家族の一員。犬や猫などペットと暮らすうえで、気になるのはペットの気持ちという人は多いでしょう。そんな飼い主の気持ちとペットの気持ちをつなぐのがアニマルコミュニケーターという存在。まだその存在すらよく知られていなかった7年前からアニマルコミュニケーターとして活躍する「ドッグチビ」オーナー武中保子さんに、アニマルコミュニケーターについて、またペットも飼い主も幸せに暮らすためのアドバイスを伺いました。

■アニマルコミュニケーターは飼い主とペットの意思の疎通を確認する役割

私はご依頼にこられる飼い主さんに、よくお伝えするのは、「たぶん8割型は、飼い主さんが思っているとおりですよ」ということです。ただし、やはり飼い主さんが客観的にこの子の気持ちを知りたいといって来られる場合が多いので、私がチャネリングによってワンちゃんや猫ちゃんの気持ちを伝えてあげると、より一層愛おしくなられますね。

とくに、ワンちゃんの場合は吠えぐせや噛みぐせといった、なかなか治らない悪い癖や躾をどうしたらいいですか？　というご相談も多いため、まずはきちんとコミュニケーションをとってあげてくださいと言います。私たちは勝手にペットが私たちの言葉がわからないと思っているのですが、実は向こうはある程度理解できるんです。
以前、電気のコードを噛む癖が治らないというワンちゃんをチャネリングした際に、「電気のコードは噛むと死んじゃうかもしれないんだよ」と伝えると、「え？　死んじゃうの？」とワンちゃんが言ったんです。ただ、噛んではいけない、ダメと叱るだけでは、「でも楽しいんだもん」という気持ちが勝ってしまいます。なぜいけないのか？　という理由を言葉にして伝えることで、ちゃんとワンちゃんは飼い主さんの気持ちを読み取ってくれるんです。そんな感じで問題行動をやめてくれた例もあります。ただ、こちらが言ってる事は理解しても直さない場合もありますが……。

これはいろいろな場面で言えることで、たとえばワンちゃんにお留守番をしてもらわなければいけない時は何時頃に帰るからねと伝えてあげるのが大切。そうすれば、むやみに不安な気持ちにならずにすみます。

ワンちゃんと接するときは“幼稚園以下のお子さんを育てるようにする”といいですね。自分が小さい頃、嫌だった怒られ方はしてはいけないし、理解をさせてあげるように努めることが大切です。

■生まれ変わってまた飼い主のもとに。「生まれ変わるよ」というメッセージ

ペットロスのご相談もとても多いです。飼い主さんにとっては、唯一無二の存在ですからその子が亡くなったからといって新しいワンちゃんを飼うことで傷が癒えるということはありません。これは人を失くした時と同じで、徐々に現実を受け入れていくしか方法はないように思います。

ペットロスのご相談は、ペットが亡くなってから一週間以上経ってから受け付けるようにしています。亡くなった直後は、ペット自身も自分が死んだということを理解していないことがありますし、飼い主さん自体も悲しみが深すぎて動揺しているので、有意義なコミュニケーションがとれない場合が多いからです。

私もこれまで何度もペットロスのご相談を受けてきましたが、亡くなったペットから飼い主へのメッセージとして多いのが、「また生まれ変わるよ」と言ってくれることですね。その時に自分だとわかるキーワードをくれる子もいます。実際、ペットロスでご相談くださった方が、それから数ヶ月して「この子は生まれ変わりだ！」とピンとくる子と出会ったというお話を聞くこともあります。そういう子は、キーワードはもちろんですが、何より飼い主さんが出会った瞬間に分かるんです。

ですから、ペットとの関係で悩まれたり、気持ちを知りたいという場合には、まずは自分自身の直感を大切に愛情豊かにペットと向き合うことで、多くはよい方向へと向かうのだと思いますよ。