感情美人への道Vol.6 ~持っていないからこそ、強くなれる〜

何かを「持つ」、何かを「持っていない」その現実に立ち向かう方法は?

何かを「持つ」という事は、喜ばしい一方、同時にそれを失くす恐怖も抱える事になります。
言葉を返せば、「持っていない」という事は欠乏ではなく、前へ進む強さにもなるのです。

今回は、私と娘の事を少しお話しましょう。
我が家は母子家庭で、かつ私の両親は既に天国にいます。

なので、私にとっても娘にとっても「肉親」はほとんどない訳です。

以前、学校の授業参観に行ったときの事。
内容は『両親やお世話になった人に感謝の手紙を読む』というものでした。
8年間育ててくれたお礼を、皆とっても上手に発表していきます。

手紙の出だしや結びは、だいたい皆こんな感じです。

「”お父さん、お母さん”、いつもありがとう」
「”パパとママ”がいつも側にいてくれるから、頑張れます」

両親『対』なんですよね。

娘は何て書いているのかなぁと思っていたら
「ママや”いろいろな人”が私を見守ってくれて
たくさんの事ができるようになりました。ありがとう」

きっと娘も
「皆にはパパがいるのに、私はいないんだよね」
という欠乏感は、どうしようもなく、あるのだと思います。
私は父親の役割は、100%果たせません。

だけど、そこで止まっててもしょうがないんですよね。

ないものは、ないっ!!!
だったら、ないなりに楽しく生きるっ!!!

ていう道を、進んで行くしかないんです。

守ってくれる大人が多ければ多いほど、愛してくれる家族がたくさんいればいるほど、子供にとってはいいのかもしれない。だけど、守ってくれる壁が薄いという事は、自分が強くなれるチャンスでもある訳です。

「何もかも持っているのが、いい」のではなくって「今持っているものの中で、どうやったら自分を最高に輝かせて行けるか」っていうのが、大切なんじゃないかなと。

私も親としてはまだまだ未熟ですが、そういうの、娘に見せてあげられたらいいなと思っています。

繰り返しますね。

「持っていない」というのは、マイナスのようでいて、実はあなたを強くする大きな力になるのです。