前回の記事『将来が不安すぎる人とそうでない人の違い』で、将来が怖くて行動を起こせなくなったら『バカ利口になれ』と書きました。
皆さんもかなり思い当たる節があったかと思いますが、一方で「なかなかバカ利口になれない!」とお感じの方も多いと思います。
私もかつてはそうでしたし、実は日本人そのものが『バカ利口』には遺伝子的になりにくいのです!
今日はその解決方法をお話しましょう。
快楽や安心を感じる神経伝達物質である『セロトニン』を伝達に関する『セロトニントランスポーター遺伝子』の型を分析すると、実は日本人がとっても『バカ利口』になりにくいのです。
まず、この遺伝子は組み合わせによって
■LL型(大胆で楽観的=バカ利口になれる)
■SS型・SL型(慎重で悲観的=なかなかバカ利口になれない)
のタイプに分けられ、日本人でLL型の人はわずか2~3%しかいないのだそうです。
しかしアメリカでは、LL型の人は全体の30%ほどいると言われています。
(出典「サイエンス」1996)
なので「日本人は、より不安になりやすい気質がある」と言えるでしょう。
(でも、慎重というのはもちろん精密や緻密さにもつながりますし、LLじゃないからといって悪い訳ではありませんよ!)
遺伝子レベルでこうなっちゃっているなら、どうすればいいの!
という事なんですが、これは自分の「前頭前野」を使うしかないんです。前頭前野は、感情を理性で捉える脳の司令塔です。
ここを使った『バカ利口』になる方法をお伝えしましょう。
それは「自分が尊敬するあの人だったら、どう行動するか」を想像し、「自分ではなくその人が選びそうな方を自分も選択する」というテクニックです。
あくまで「なりきって演じる」だけなのですが、これがすごい効果なんです。
例えばゲームで、容姿が良いアバターを選択すると戦闘能力が上がり、尚且つ実生活でも異性に積極的になれたりする、というのが研究でも明らかになっています。
(参照:『期待の科学』阪急コミュニケーションズ)
私が人生の選択で色々な物を捨ててこられたのは、このテクニックに依る所が大きいです。
なので、もし怖くて一歩踏み出せなくなったら「オレが坂本龍馬だったらどうするか!?」「私がアンジェリーナ・ジョリーだったらどちらを選ぶかしら?」
等、まぁ誰でもいいのですけれど……理想とする人ならどちらの道を行くか考え、行動してみましょう。
自分の殻を破るには、「自分の常識が下す判断」を一度捨てなければいけない時が多いんです。