動物によって人が癒される、いわゆる「アニマルセラピー(animal-therapy)」には、さまざまな種類があります。
有名なものとしては、「イルカ」と一緒に泳いだり、ふれあったりすることで、自閉症やダウン症、精神疾患などが回復するという「ドルフィンセラピー」。
他にも最近日本でも注目を集めてきた、「馬」に乗ることで精神面だけでなく、全身運動を通して平衡感覚を養い、半身不随になった人が回復することもあるという「ホースセラピー」などがあります。
ちなみに馬に乗ることで癒やしを得るという「ホースセラピー」は「古代ギリシャ」の時代から存在していたといわれています。このように、動物とふれあったりすることで、人間が癒されるというのは、ある意味本能に根ざしたものなのかもしれません。
もちろん、人間にとって最も身近な動物ともいえる、「犬」や「猫」によるセラピーも存在しています。アメリカでは、精神的ショックを癒すために「セラピー犬」が導入されることが多くなっています。
2012年に小学校に男が乱入し、児童20人を含む26名が死亡したという事件がありましたが、その事件に巻き込まれ、強い精神的ショックを受けてしまった児童たちを癒したのは「四つ足の牧師」と呼ばれる7匹の「ゴールデン・レトリバー」でした。
このように、犬が持つ人への無条件の愛と奉仕の精神を、癒しに活用するようになったきっかけは、アメリカの広い範囲で大きな被害をもたらした「ハリケーン カトリーナ」によって精神的ショックを受けた人々が、ペットによって癒されることを目の当たりにしたためなのだそうです。
次に、犬に比べると気ままな印象がある猫ですが、そのかわいらしさだけでなく、ちょっと変わった部分に癒やし効果があることがわかってきています。
それは猫の出す「ゴロゴロ音」。
猫がなぜ「ゴロゴロ音」を出すのかははっきりとわかっていないのですが、フランスではこの音を使ったセラピーによって、ストレス解消、免疫力アップといった効果が確認されているといわれています。
このように、さまざまな面で私たちを癒してくれている動物たちは、言葉はしゃべれないものの、まさに大切な隣人でありパートナーといえるでしょう。
最後に、直接動物にふれあえないまでも、動物の癒やしの効果を体感することのできる動画を紹介したいと思います。
☆動物ヨガ
動物がヨガのポーズをとっているように見えるものを集めた動画。
見ているだけでもかわいらしいですが、動物と一緒に人間がヨガのポーズをとることで、癒し効果倍増ともいわれています。
☆子猫セラピー
アメリカの広告会社と、猫専門のペット用品ブランドが企画したもので、子猫とふれあうことで、神経を落ち着かせて、気分を向上させることができるといわれています。