関東以北の人はともかく、西の人にとっては、「何、あの匂い!?」と言いたくなる納豆ですが、
体に良いことは確かなようです。
納豆には殺菌作用があり、O-157を抗菌することが判明しています。
抗生物質のない時代には、赤痢、チフスなどの伝染病に対して、納豆が一種の薬として使われていたそうです!!
病原性大腸菌やサルモネラ菌に対する抗菌作用も立証されているという納豆は、
まさに天然の抗生物質。いや、抗菌物質。
さまざま調べても、溶連菌、ビブリオ菌にも強い抗菌効果が認められているなど、
納豆の抗菌ぶりは圧倒的です。
いやはや恐るべし納豆。確かに、あのネバネバがいかにも効きそう。
よく耳にするナットウキナーゼを経口投与したイヌの実験でも、
血栓の融解が観察されたという報告があるそうです。
最近はワンコのオヤツにも乾燥納豆があるのも頷けますね。
人間は人体実験ができないのでわかりませんが、
脳梗塞や心筋梗塞などの予防のためにも調理を工夫して食してみましょう。
その際は、加熱しないこと。ナットウキナーゼは熱に弱いですので。
また、ネバネバを増やすためによくマゼマゼすることです。
そうそう、タレは最後に入れてくださいね。
タレの塩分が納豆の良い成分を引き出す妨げになるようですから。
ビタミンK2も納豆には含まれていて、骨タンパク質の働きや骨形成を促進するとのことです。
ですから、ミドルエイジ(中高年)を迎えたら、ますます摂取したい食べ物です。
納豆には「ポリグルタミン酸」(アミノ酸の一種)という、
かなりややこしい名前の物質が入っているのですが、これがあのネバネバの正体でもあり、
天然のポリマー(高分子体)です。
このポリグルタミン酸は胃酸などでも分解されにくく、胃壁を守ったり、
腸管で老廃物などの排泄を促進したりします。
また、カルシウムの吸収を助けてくれますので、
加齢による骨折や骨粗しょう症などのためにも、時々は食卓に乗せたい食べ物なわけです。
薬局に行くと様々な納豆由来のサプリメントが出ています。
このことからも、胃腸に良さそうなことは間違いないですね。
また、ポリマーはお肌の強い味方。水分保持の期待の星です。
ヒアルロン酸よりもはるかに保湿に優れているようです。
最近は納豆石鹸なども市販されているようです。
納豆の恩恵は食べてよし、塗ってよし。
納豆はいわゆる枯草菌の一種で、内生胞子(芽胞)を持つ、自然界でもとても安定した菌種です。
納豆を発酵させるときの藁にはたくさんの菌がいるはずなのに、
その菌を抑えて一人勝ちしているのが納豆菌。
昔から「風邪の引きはじめに納豆汁」とか、
肩こりには納豆を食べろとか言われるようです。
納豆菌が、この恐ろしいO-157に対しても、なぜ抑制作用があるのか、
食中毒などをおこす有害菌に対しどう効くのか?など、解明はまだまだこれから。
納豆菌が生み出す抗菌物質のひとつにジピコリン酸というものがあります。
このジピコリン酸、ストロンチウム90などを体外に出す助けをするとも言われています。
日本の文化は奥が深いですね。
体質改善のためにも
さぁ、明日から納豆食べよ!