おやつは、太らないための古来からの智恵だった

スピリチュアルな観点でみると、この時間帯は八卦でいうところの「坤」にあたります。この時間帯は「陰性」であり、「甘味や砂糖といったものが身体になじみやすい」のです。

【おやつの語源知っていますか?】

子供の頃は「おやつの時間が待ち遠しかった」、という方は多いことでしょう。大人になっても「おやつ」という言葉は使う機会が多いものです。しかしながら、その語源は意外と知られていないのではないでしょうか? そこには「健康になるための智恵」までもが秘められていたのです。

 

【おやつは昔の人の食習慣と関連していた】

それではまず、おやつの語源に迫ってみましょう。おやつとは、そもそもは「時間を示すもの」でした。古い時代は、今のように定時法ではなく、不定時法でした。そして、24時間を十二支に分類していたのです。おやつはその中でも「未の時」に食べられる間食だったのです。未は十二支で8番目であることから「八つ時」とも呼ばれました。こちらは今でいうところの「午後2時から午後4時」ぐらいにあたります。

健康的な食事というと、「一日三食」というイメージがあります。「朝昼夜」をバランス良く食べましょうというのは、小学校などでよく言われてきたことと思います。しかしながら、このような習慣がはじまったのは、「江戸時代末期頃」からだといわれています。それまでは、基本的に一日二食だったのです。

二食だったのは、当時の人は「活動時間が短かった」という理由があります。今のように夜にも明かりがあるわけではなく、ロウソクのような微量の明かりですら、一部の特権階級にしか許されていない時代が長かったのです。そのために、一般人の活動時間は日が昇ってから日が沈むまでであり、その中では2食で充分だったわけです。

しかしながら、時代がたつにつれて、庶民でもロウソクなどの明かりを使うことが可能となり、夜の活動時間が長くなりました。また、それに伴い労働時間も増えてきたために、二食だけだと栄養がたりないことから、三食食べるようになったわけです。

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【おやつは太らない】

おやつはその前段階であり、昼食が本格的になるまえの「小昼」とも呼ばれていました。このように本来は「足りないエネルギーを補給するため」だったのですが、実はこの時間に軽食を取るというのは、「現代人にとっても理にかなったもの」なのです。

おやつを食べる「八つ時」は前述したように午後2時から午後4時までとなります。現代ではおやつは「午後3時」というのが一般的になっていますが、実は比較的ざっくりしたものだったのです。ちなみに「やつどき」に「お」がついたのは、お寺で二時に修行の合図として、鐘が叩かれたことから、敬語の「お」がついたのがはじまりだといわれています。現代のように3時になったのにも諸説あるのですが、CMソングが元ではないかともいわれています。

 

【おやつの時間と脂肪を蓄積するBMAL1】

このような経緯のもとに、徐々に一般化したおやつですが、午後2時から午後4時の間に軽食を取るというのは、科学的にも意味があります。「BMAL1」というタンパク質をご存じでしょうか? こちらは、「脂肪細胞を作るために重要な働きをするもの」であり、簡単にいってしまえば「脂肪を蓄積させる力」をもったタンパク質です。つまり、BMAL1が多い状態で食物を摂取すると「脂肪が蓄積されやすく太りやすい」のです。

BMAL1は時間帯によって増減します。夜になるにつれて増えていき、「最大になるのが午後10時から午前2時」、「最小は午後3時」なのです。ちなみに最高の時間と、最低の時間の差は、なんと「20倍」にも達しています。このことから、午後3時におやつを食べるというのは、「太らずにエネルギーを摂取するためのベストなタイミング」だということがわかります。

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【スピリチュアルな視点からもおやつは有効】

またスピリチュアルな観点でみると、この時間帯は八卦でいうところの「坤」にあたります。この時間帯は「陰性」であり、「甘味や砂糖といったものが身体になじみやすい」のです。前述の科学的解釈とあわせても、おやつに甘いものを食べるというのが、非常に理にかなっているのがわかると思います。

とはいっても、無制限に食べていいわけではありませんので、身体や脳が必要としている最低限の軽食にとどめるのがベストでしょう。量を求める場合は、「フルーツや芋といった自然素材で糖分が多く含まれているもの」を食べることがオススメです。おやつの時間は集中が切れ、エネルギーが落ちてくるタイミングともいえますので、子供の習慣と侮らずに生活の中に取り入れることで、より生活のレベルがアップすることでしょう。

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