ハートと脳を統合させて人生を最大限に輝かせる! 世界が注目するハートマスメソッドが、ついに日本上陸! ハートマス認定トレーナー 大槻麻衣子さん(心理セラピスト)&高木輝秀(脳外科医)さんインタビュー

大槻

【人々が「ハートを軸にした生き方」をすることで社会を進化させたい】

ハートを常にポジティブな想いで満たすことが、いかに心身の健康と、人生を最大限に謳歌することに貢献しているか。そのことを、最先端科学とスピリチュアルな観点も融合させたホリスティックなアプローチで解明しているのが、「ハートマス研究所」(米国・カリフォルニア州)です。

ハートマスでは、心臓にはハートの知性ともいえる心臓脳(ハートブレイン)があり、私たちの心の在り方が、心臓脳から頭部の脳へと伝達され、全身に影響を与えるという科学的発見をベースに、優れたストレスマネジメント・メソッドを開発し、世界に提供しています。
世界中の多くの人たちが、そのメソッドを実践して驚異的な効果を実感していますが、残念ながら日本ではまだ、ハートマスのメソッドはほとんど知られていません。

そこで今回は、日本では数少ないハートマス認定トレーナーの大槻麻衣子さん(心理セラピスト)と高木輝秀(脳外科医)さんに、日本で体験できるハートマスメソッドについてお伺いしました。

 

—— まずは「心臓脳」について教えてください。
高木輝秀さん:
「心臓脳」は、アンドリュー・アーマー博士(カナダ、モントリオール大学)が1991年に発表した研究成果です。心臓には、脳と同じ神経構造を持つハートブレイン(心臓脳)が存在していて、脳とは関係なく独自に知覚、記憶、学習、決定などの、脳と同じような働きをしていることがわかっています。
また、心臓脳と脳は、頻繁にコミュニケートしていて、その後のハートマスの研究では、直感など何かの情報を受け取るのも、じつは心臓脳の方が脳よりも早い、というデータもあります。
ハートマスのメソッドを体験してみると、心臓脳やハートの知性というものが、たしかに実在することがわかってきますね。

大槻麻衣子さん:
ハートマスが設立された目的は、こうした心臓脳の働きを活用して、人々から「ストレスを軽減させること」というのがまずあります。そして、人間の創造性はどうすれば高められるのかを探求した結果、ポジティブな心の状態が直感力を高めるといった科学的エビデンスを得ていて、そうしたハートのパワーを最大限に引き出すための実用的なメソッドに落とし込んで、伝えているわけですね。

—— お二人がハートマス認定トレーナーになられた理由は?
高木さん:
ハートマスのメソッドで「コヒーランス」という状態を実際に体感し、これはぜひ、日本で広めたいと思ったからです。

大槻さん:
私は、「ハートの奥に安心できる場所がある」という想定で、ヒプノセラピーで使う誘導瞑想を考案し、学会でその方法を発表したんですね。そうしたらある大学教授の方から、「その方法をもっとギュッと短くした方法がありますよ」と言われ、それが「コヒーランス」メソッドだったことから、ハートマスに興味を持ったのです。

—— お二人がおっしゃった「コヒーランス」とは?
大槻さん:
コヒーランスとは、心臓の心拍パターンを整える事で心臓と脳がシンクロナイズして、さらに全身に影響を与えることです。このコヒーランスには、私たちの心の状態(感情)が大きく関与します。
例えばポジティブな思いを持てば、心拍パターンはバランスの取れたものになります。その状態が脳へと伝わり、脳から神経系、血管系、免疫系、ホルモン系へとさらにコヒーランスしていき、心身全体が調和の取れた状態になっていくわけです。
この状態になれば、仕事やスポーツなどでも、最大限にいいパフォーマンスが発揮できることになります。いわば、「ゾーン」の状態です。
ハートマスでは、このポジティブなハートと脳との同期による、心身全体の調和を「コヒーランス」と呼びます。
逆に、心にストレスがあったり、ネガティブな感情が強ければ、心拍パターンは乱れます。心臓は強いエネルギーを放つ最大の振り子ですから、この場合も、心臓の不安定な動きが、脳を引き込んでしまうので、心身全体のバランスも乱れてしまうわけです。
また、ハートマスでは人間が発する磁場(ヒューマン・エネルギー・フィールド)と地球の地場(アース・エネルギー・フィールド)の測定を続けており、私たちは皆、互いに共振共鳴していることがわかっています。誰かがコヒーラントであることは、周りの人にも、地球にも良い影響を与えていくのです。

大槻

 

【ハートマス研究所のストレスマネジメント・メソッドが日本で体験できる!】

—— 現在、お二人が行っている活動を教えてください。
大槻麻衣子さん:
私たちは現在、ハートマスが提供している、とても優れた「ストレスマネジメントプログラム」を、日本で普及させることに尽力しています。
これまでは「コヒーランスチャレンジ」という、コヒーランスを習慣化するための“心のフィットネス”といった簡易版のプログラムを提供してきましたが、5月から新たに「レジリエンス・アドバンテージ」という、より本格的な12日間のプログラムを提供させていただくことになりました。
このプログラムはいわば、ハートの知性に従い、エネルギーを正しく使う、新時代の自己調整メソッドと言えるものです。世界最先端の心臓神経学に基づき、ハートマス研究所30年の叡智を集約したストレスマネジメントプログラムで、米国軍、医療機関、アスリート、フォーチュン500社など、世界の企業で採用され、高いレジリエンスが求められる場で役立っています。しかしこれまで、日本にはハートマスのメソッドがほとんど伝わっていませんので、日本に広めるために、ぜひ貢献したいと考えたわけです。

—— なぜこれまで、ハートマスのメソッドは日本になかったのでしょうか?
大槻さん:
ハートマスは英語のホームページしかありませんし、認定トレーナー資格を得るにしても、すべて英語で学ぶ必要があり、日本人にはなかなかハードルが高いのです。
そのため、現在、日本にいる認定トレーナーもごくわずかで、普及が遅れてしまったわけです。
しかし私たちは、異常気象や自然災害に加え、ストレスが世界的に増大している現在のコロナ禍という状況下において、今こそハートマスのメソッドを日本で普及させることが必要だと考え、現在の活動を開始したのです。
予測できない未来に対し、ひとりひとりのレジリエンスが益々求められる中、アメリカでは多くの心理カウンセラー、セラピスト、メンタルコーチなどが、ハートマスの「レジリエンスアドバンテージ」を学び、セッションに導入しています。
また、ストレスマネジメントは、医療、教育、スポーツなど、あらゆる分野でも活かすべきプログラムですので、今後は、一般の人に限らず、分野ごとにも広めていきたいと考えています。

—— 新プログラム「レジリエンス・アドバンテージ」のレジリエンスとは?
大槻さん:
レジリエンスとは、ストレスに対する柔軟性、回復力、耐久力、対応力などを意味します。
ハートマスでは、レジリエンスをさらに広義でとらえ、ストレスへの対応力を持ち、体、心、精神の状態もバランスが取れていて、人間関係なども円滑で、直感などの潜在能力を最大限に発揮できる状態を呼んでいます。
このプログラムの目的は、ハートを意識してコヒーランスになることを中心軸として、レジリエンスの高まった状態へと向かうこと、そして、衝撃によって乱れても、またコヒーランスを取り戻す方法を身に付けることです。
そのために必要な知識や、日々において実践していただく、いくつかのハートマスメソッドを、全12日間のオンライン講座で学んでいただきます。

—— 具体的にはどのようなことを学ぶのですか?
大槻さん:
知識面では、体、感情、思考、精神などで構成される私たちのシステムをより深く知ることから入り、それぞれの機能を正しく扱えるようになることを目指します。
特に大切なのは、「エネルギーバランス」で、間違ったエネルギーの使い方をすると、例えば、燃え尽き症候群のように心が折れてしまったりしますよね。
こうしたことがないように、正しいエネルギーの使い方を学ぶ「知的エネルギーマネジメント」といった講義もあります。
ハートマスメソッドの実践では、参加者には心拍リズムを測定する機器を購入してもらい、心拍変動の変化などを見てもらいながら、体験的にバランスの取れた「コヒーランス」とはどういう状態なのかを理解し、それを継続させるメソッドも学びます。
素早くその場でコヒーランスになれる「クイックコヒーランス法」を知っておくと、緊張やストレスから解放されるますので、試験前や演技、講演前など、いろんなシーンで活用できます。
また、ハートに意識を向けた呼吸法である「ハートフォーカス・ブリージング」など、いろんなテクニックを通して、コヒーランスを維持しつつ、レジリエンスを高めていくわけです。

大槻

 

【「植物としての私(ハート)」と「動物としての私(脳)」を統合させる】

—— 機器も使うのですね?
大槻さん:
そうです。「インナーバランス」もしくは「エムウェーブ」というバイオフィードバックシステム、ハートマスが開発した心拍リズム測定器を使います。その最大のメリットは、ちゃんとコヒーランス状態になっていることを目で確かめられることです。
瞑想のワークなどでありがちなのは、自分が本当に瞑想出来ているのかどうか、客観的に確かめることが出来ず、つい不安になり、挫折してしまうことです。
その点でハートマスメソッドが素晴らしいのは、シンプルなステップを踏んで行えば、3分から5分といった短時間で、誰もがコヒーランスになれて、それを機器で可視化して確認できるところだと思います。「これなら続けられる!」という喜びの声を沢山いただいています。
また、このプログラムは一度学べば、以降は、自分でセルフメンテナンスができるようになります。その点もハートマスメソッドの大きなメリットですね。

高木さん:
ハートマスメソッドは、医学的にも、特に精神科領域で効果をあげています。うつやパニック障害、睡眠障害、子どもさんの発達障害などの改善にも役立っています。
これはハートマスではなく、私なりの説明になりますが、人間の体には「植物としての私」と「動物としての私」が共存していると考えています。
植物としての私にはどういうものが入るかというと、心臓脳や副交感神経、精神、潜在意識などの部分ですね。動物としての私は、脳、交感神経、肉体、顕在意識などが代表格です。
これまでの文明や社会というのは、支配や競争といった形で、人間の中の動物としての私を使うことに夢中になり過ぎてきて、勝ち負けのために常に交感神経ばかりが働いている状態が続いています。その結果、人間の中で、植物の私と動物の私の分離、すなわち脳と身体の分離が起こっていて、そこがストレスの原因のひとつになっている。
ですが、コヒーランスになるためのハートマスメソッドを行うと、植物としての私である心臓に意識を向けますので、植物としての私と動物しての私が、よりつながりを深めることができます。そして心臓脳と脳が同期して調和しますので、「植物としての私と動物としての私を統合させる効果」があるわけです。

大槻さん:
高木先生、すごくわかりやすい説明ですね。
昔からよく「心の声を聴け」と言いますが、ハートマスのメソッドはまさにそのハイテクバージョンと言えるでしょう。ハートマスには、人々が「ハートを軸にした生き方」つまり、愛や感謝といった肯定感を軸に生きることで、心身共に健康で人生を謳歌し、社会全体がより良い方向に向かえるよう社会を進化させたいという思いがあります。私たちもそこにものすごく共感し、人と地球の健やかな未来を望んでいます。
ぜひ、このプログラムでハートと脳を統合し、皆さまの人生をより素晴らしいものへと進化させていただきたいと思います。そして、“ハートの時代”のパイオニアになっていただければと、願っています。

大槻

◎「レジリエンスアドバンテージ」の詳細はこちら
https://hbl-takagi.net/resilience-advantage-12-weeks

◎「コヒーランスチャレンジ」の詳細はこちら
https://hbl-takagi.net/coherence-10-days-challenge

◎「大槻ホリスティック」の総合サイトはこちら
http://www.otsuki-holistic.com/

 

〈大槻麻衣子さんプロフィール〉
心理セラピスト。大槻ホリスティック代表。
ヒプノセラピー、前世療法の先駆者として22年間5,000人以上への臨床に携わる。世界最先端のストレスマネジメントを開発した米ハートマス研究所の認定トレーナーとして、科学的エビデンスに基づく“直感”や“レジリエンス”向上法を広めることにも力を注ぐ。

〈高木輝秀さんプロフィール〉
高木外科内科医院院長。
医学部卒業後、名古屋大学脳神経外科関連施設で、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、脊椎脊髄疾患など多くの症例を経験し、研鑽を重ねる。2010年にMRI、CTを完備したクリニックを開業。脳神経外科を中心に、外科、内科も含め年間延べ患者数約18,000人の診察を行うほか、ハートマス研究所の認定トレーナーとしてもコヒーランスを普及させるべく活動中。