皆さん、こんにちは。
「天職を教えて下さい……」と、オイラは仕事柄よく質問されます。
「ご自分で辿り着いて見いだすもんですよ」とお答えしてガッカリさせちゃってますけど。
今回はその『天職』についてお話ししますね。
天職の『天』という文字のせいでしょうか……。
予め天から授けられた自分の本性を生かせる仕事や生業……って感じで捉えている人が多いみたいですね。
実際には、『天から授けられた』ではなくて、『生まれる前に予め自分で決めてきた仕事や生業や役割』のようです。
必ずしも仕事……とは限らず、趣味範囲のコトだったり……日常的な役割のコトだったり……仕事も限定されてなくて、こんな類の仕事……って感じの人もいて様々なんです。
なかには『そういう人で在るコト自体が天職』っていうおもしろい天職の人も実際にいました。
この『天職』……スルッと簡単には辿り着けるもんではありません。
人生で様々なことを経験したり乗り越えたりして、自力で辿り着かなきゃ見いだせないんです。
見いだす……というより、生まれる前に決めてきたコトを思い出す……って感じでしょうか。
もちろん、カンニングなんてさせてもらえません。
『自分で決めてきた』……とはいえ、それが必ずしも今の自分の本性や得意なコトや望んでいるコトとは限りませんし、なかなか思い出せないし、思い出せたとしてもそれを自分でなかなか認められないってコトの方が多いんですよね。
それから……『天職にさえ就けば、全て上手くいって活き活きとハッピーに生きていける』……って考え方も大きな勘違いです。
もしもそう思っているなら少し改めた方が良さそうですよ。
天職は通常の仕事に就くよりも遥かに『イバラの道』ですから。
天職って、就いたら最後……その職や役割から逃げられなくなるんです。
『就いたと同時に他の選択肢が全て消えてしまう』からなんですよね。
上手くいかなくても、つまらなくても、キツくてツラくても、理不尽な状況でも……逃げるコトも、投げ出すコトも出来ません。
で……試練の壁やハードルが目の前にダ~~っと大量に並ぶんです。
何せ『天職』ですからね、課題や乗り越える壁が多いんですわ。
楽しいコトよりも苦しいコトの方が遥かに多いんですよ。
「ツラいから……」と現実的には途中で投げ出せても……気持ちは天職にガッチリ縛られたままですから、天職以外の仕事や役割を不完全燃焼な気持ちで続けることになります。
天職はそんな感じですから……かなりどころじゃない『覚悟』が当然必要となります。
その覚悟も天職に就けるくらいに自分が鍛え上げられていないと備わらないんですよね。
天職は……自分自身がしっかりと鍛え上げられ、覚悟が備わった時点で自然に「ああ……コレだったんだな……」と思い出すもの。
そうなったら後は『する……しない』を決めるダケです。もちろん選択の自由はありますから『しない』ってコトも選べますよ。
それまでは、色んな選択肢で自分自身を鍛えてみましょうか。
先ずは、目の前のコトをしっかりと。
今回はこれにて……ありがとうございました。
ご参考までに……。
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