肌荒れ・かゆみ・乾燥肌は女性ホルモン低下のサイン!? 更年期でアトピーが再燃することも。老け肌にならないための洗顔・唇の荒れ・ボディのスキンケア

「前より肌が乾燥するようになりました……たるみも気になるし……」
「肌荒れがなかなかよくならないです……老化が進んでいる気がします」
というお悩みはありますか?

私に届く生理の相談の中には、30代後半から40代にかけての女性だと、肌のトラブルの悩みがある方も増えてきます。

肌トラブルがあると、見た目も老けて見えがちですから、きれいな肌でいたいですよね。

皮膚科専門医の先生は、女性ホルモンが減ってくる年齢になると、肌がカサカサに乾燥しやすくなり、ちょっとしたほこりなどの刺激でも肌荒れしやすくなるし、肌トラブルが起きやすくなってしまうと話しています。

以下のチェックをしてみましょう。

◎口のまわりがカサカサするようになった
◎唇が乾燥しやすくなったり、荒れやすくなった
◎肌がすぐかゆくなる
◎肌が前より乾燥しやすくなった
◎スキンケアを変えていないのに肌荒れしやすくなった
◎前より肌荒れが長引く

心当たりがあるものがいくつもあるなら、あなたの肌が乾燥ぎみになっているかもしれません。

 

女性ホルモンのエストロゲンは肌の保湿をしてぶるぶるにキープするはたらきがあるのを知っていますか?

エストロゲンは肌の保湿のためにはたらくだけではなく、肌をふっくらとキープするためのコラーゲンを増やすはたらきもあります。
エストロゲンの量は40代に入ればだれでも減ってきて、更年期の時期になると肌の保湿が弱くなり乾燥してやすくなってしまうのです。

同時に、肌をふっくらさせるためのコラーゲンも少なくなりますから、肌の弾力がなくなってしまい肌が老けてしまいます。

もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンは、皮脂の分泌をうながすはたらきがあります。

皮脂の分泌は多すぎるとあぶらっぽい肌になりやすいですが、皮脂の分泌が少ないと保湿力が落ちてしまうため、さらに乾燥しやすい肌になってしまうのです。

女性ホルモンのはたらきは30代後半から不安定になりやすく、30代後半からでも肌が乾燥しがちになり、「あれっ何か前より乾燥しやすいような……」という変化がでてきやすくなります。

 

アレルギー家系やアトピー体質だと、更年期にアトピーが!

あなたはアレルギー体質やアトピーだったことがありますか?

もともとアレルギーの家系でアレルギー体質の肌だったり、子どものころにアトピー性皮膚炎があった女性だと、肌の乾燥が続いたり、ストレスになることが続いたりすることで、更年期の時期にアトピー性皮膚炎の症状がでたり、ぶり返してしまうこともあると皮膚科専門医の先生は話しています。

「この肌トラブルってアトピーかな?」と思ったときは、アトピーの治療を早めにしたほうがいいので皮膚科に相談してみてください。

 

毎日の石けん洗いでガサガサ肌に!? 老け肌にならないためのスキンケア

あなたは毎日石けんやボディソープなどで体を洗っていますか?

皮膚科の先生方は、日本人の場合、洗いすぎで肌が乾燥していることが多いので、30歳を過ぎたら毎日石けんなどで体全体を洗わないほうがいいと話しています。

皮膚科にくる患者さんは、洗わなくて不潔で症状がでている人よりも、洗いすぎのせいで肌トラブルが起きている人のほうが圧倒的に多いそうです。

石けんやボディソープなどは肌のうるおいを適度に保つ皮脂をとってしまうので、毎日ゴシゴシ洗えば洗うほど、皮脂がとれてガサガサの老け肌になってしまいます。

体は、皮脂が多い部分とそうでもない部分がありますので、30歳以上の女性で毎日お風呂に入っているのなら、石けんやボディソープで体を全部洗うのは週に2~3回で十分です。

ただし、お湯を使うだけでも肌は乾燥しやすくなるので、肌が乾燥しがちな30代後半からはお風呂あがりに保湿をするのが老け肌にならないためのスキンケアのポイントです。

 

老け肌にならないための体の洗い方とスキンケア

1.体を洗う時の石けんは、肌に刺激が強い界面活性剤の成分があるものが多いボディソープよりも固形石けんのほうがよい

洗いタオルは綿が肌にやさしいです。
ナイロンタオルやスポンジは硬いので、摩擦で肌が黒ずみやすいですからNG!

2.毎日洗ったほうがいいのは、皮脂が多い背中と胸の真ん中あたりで、ゴシゴシこすらないように泡立ててやさしく洗う。足はストッキングなどでムレてニオイがしやすいので指の間までしっかり洗う

わきの下や陰部は汗をかくとムレるため、汗をかいた日はお湯洗いをして汗を落とし、ニオイが気になるようなら泡立てた石けんでやさしく洗うといいです。

背中と胸の真ん中以外は週に2~3回のペースで洗い、汗をかいた日は洗うようにしましょう。

3.お風呂上りに皮脂が少なく乾燥しやすい腕や脚に毎日保湿クリームを塗る

顔だけではなく、腕や脚も乾燥するとガサガサになってきてかゆみの原因に。
とくに夏は腕や脚も出す服装になりますから、きれいな肌でいたいですよね。

4.洗顔はメイクをクレンジング剤で落としてから、ぬるま湯か水で洗顔料を泡立ててからこすらずやさしく洗う

乾燥がひどいときには水で洗うほうがいいです。
スクラブ剤やピーリング剤入りのものは大人の女性の肌には刺激が強すぎて肌荒れしやすいので避けましょう。

5.唇の乾燥にはワセリンを混ぜた口紅を使う

唇は角層がうすいためにデリケートで荒れやすいです。
グロスはポリマーが入っていて使うとかえって乾燥するので、唇が荒れたり乾燥しているときには使うのをやめましょう。

ドラッグストアで買えるワセリンなら敏感肌の人でも安全な成分で保湿力があります。
ワセリンを口紅に混ぜて塗るとツヤが出てきれいです。

参考

総監修対馬ルリ子 :皮膚のトラブルが治らないときの本
吉木伸子著 :噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本

 

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https://www.el-aura.com/writer/nurse%EF%BD%B0megumi/?c=113328